赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『おはなしの森2』

2013-07-09 09:13:04 | 日記
なが~い童話つながりの友だち、石川純子さんが、アンソロジー「おはなしの森2」を送ってくれました。
ずいぶん前だったのですが、整理におわれ、紹介がおそくなりました。



神戸新聞に連載された短編童話を春、夏、秋、冬と季節ごとにわけて載せています。よみやすくて、眠る前の読み聞かせにぴったりかもしれません。石川さんの作品は「うめばあちゃんと畑のサーカス」で、夏ものがたりにはいっています。
こういう風に新聞連載を単行本化するのが、多くなっているようです。

 その石川純子さんは、第4回朝日小学生児童文学賞に応募し、なんと最終選考の五作品にまで残ったそうです! わたしは不用意にも、「よかったねー、すごい」と言ったのですが、本人はそこまで残って大賞にならなかったのが悔しいとおっしゃってました。がんばって書き続けている気持ちを思えばそのとおりですよね。わたしもその立場だったら、そう思ったかもしれません。
けど、最終選考に残ったということは、その作品にいい所があったということ。次は大賞へと、ステップをあげてほしいです。

その朝日小学生新聞、小学生の作品も同時募集しています。第4回受賞の作品名が『ナポレオンの戴冠式』だということ。ルーブル美術館にかざられた有名なダビッドの絵の中に美術館員がはいって泥棒をつかまえるお話だそうです。たくさんの人が描かれている絵の中に入ったらどうなるかと考えて書いたということ。すごい斬新でグローバルですよね。
この作品、5月末までWEBでも読めたそう。読みたかったな!

児童文学の方の大賞の方の作品は、朝日小学生新聞に連載でのちに本になるそうです。

梅雨明けと『テルマエロマエ』・完結

2013-07-08 07:56:12 | 日記
暑い
暑いというと、もっと暑くなるけれど暑い。っていうか、梅雨明けはやすぎです
せめて、20日の引越までは梅雨でいてほしかった。新居のせまい庭にヒマワリを植えたのですが、しおしお~~。

ところで、たのしみに読んでいた漫画『テルマエロマエ』が一応、完結しました。
よかった、よかったと、万事ハッピーエンドの終わり方です。

ただ、あんなにヒットした作品を六巻で終わりにするってすごいってわたしはずっと思ってました。ヒットした作品を終わらすことは、出版社が許さず、主人公が死んでも生き返らせて続けろとむちゃぶりをするなんてうわさまで聞いたことがあります。

それが六巻で終わりにするなんて、ヤマザキマリは、なんて意志が強いのだろうと思っていましたが、どうやら、セカンドシーズンのような形で新連載が始まるそうです。
そうだよね~~。人気絶頂のまま、やめるのは、山口百恵くらいですよね。←立場がちがうけど。

とまあ、漫画を読んで気晴らしをしながら、引越の準備もすすめています。
ここで重大問題発生!!
三階の物入れ、グルリエは暑くなりやすいので、ひな人形とか着物とか、高級品は置かないでくださいとのこと。ひえー。先にいってよ、って感じです。一応、母からうけついだ着物があるけれど、どこに置きましょう
そのほか、わたしの所有している本が異常に多い。
引越やさんが嫌うのは、本が多い家だそうです。引越やさん、申し訳ないですが、がんばってね~~。

『かさねちゃんにきいてみな』

2013-07-06 06:14:44 | 日記
サイコーにはじけておもしろい作品を読みました。『かさねちゃんにきいてみな』有沢佳映 講談社。Mさんのお祝い会の時、「おもしろいらしいよ」とおしえてもらって、本屋で見つけて、即買いしてしまいました。国分寺の図書館は、なかなか本がはいりません。
予算が駅前ツインタワー建設にいって、児童書なんてけずりにけずられて……。でも、図書館が充実しないと、本が売れるのかも。



横道にそれましたが、有沢佳映は、話題作『アナザー修学旅行』の人です。アナザーは、2009年講談社児童文学新人賞受賞作品で「もう、ぞくぞくするくらい中学生なわけ。話すことも、話す言葉も、話し方も、考え方も、行動も……ぜんぶ!」と金原瑞人さんに絶賛されましたが、今度の作品はその言葉を借りれば《もう、ぞくぞくするくらい小学生なわけ。話すことも、話す言葉も、話し方も、考え方も、行動も……ぜんぶ》です。

今まで講談社のYAを読んで、こんな小5いないよとか、こんな中学生いないよって思った人は、おすすめです。
でも、好みは分かれるかもしれません。物語の展開でぐいぐい読ませるというよりは、日常を丹念におもしろく描きながら、じんわりしめくくっていくタイプの作品です。

けど、めずらしく一気読みしてしまったのは、着眼点がとても新鮮だったから。写真家・梅佳代の写真の元気な男の子たちが、文章で写しだされている感じといえばいいのでしょうか。善悪と簡単に決めないで、個性をあたたかく見守る、作者の器の大きさも感じました。

昨日は母のところに泊まりました。マンション恒例の大きなたなばたに短冊がいっぱい。
ピンポケ写真ですが、これだけ大きな笹もめずらしいので、アップします。

『つなみ てんでんこ はしれ、上へ!』 指田和

2013-07-04 08:39:21 | 日記
昨日、会報部の集まりで指田和さんが七夕用の短冊をもってきました。指田さんは3.11以降、釜石に常駐のように通っていて、宝来館という旅館の復興を手伝いながら、地域の人を元気づける活動をしています。今回の短冊も、釜石の方々を元気づけたい、活気づけたい、という気持ちのようです。

今年になって、被災地も淋しくなってきたと指田さんは語りました。去っていかれた方もいるそうで、復興への道のりはまだまだ厳しいようです。

指田さんの絵本、『つなみ てんでんこ はしれ、上へ』伊藤秀男・絵 ポプラ社をどうかみなさん見てください。丹念な取材で、3.11の時の子どもたちの様子が描かれていて胸をうちます。また、それを描いた伊藤さんの絵がすごい。


とくに真ん中で両方に絵が見開く場面。これは、絵巻のようにしたいと伊藤秀男さんがご自分で提案され、600人の生徒の顔、全部を描かれたそうです。

あとがきもいいですが、おまけの「てんでんこ新聞」も心にしみてきます。
寒い時期、逃げていった子どもたちの後を先生が見守りながら行くのですが、たくさんの上履きが脱げていたそうです。冷たい大地の上をどんな気持ちで走ったかと思うと……。

600人の子どもが逃げた距離は、坂道の2キロ。めざしたのは、恋ケ峠というすてきな名前の所でした。けれども、そこから見えた景色は、その名前とは違うものだったと思います。

子どもたちは、悲惨な経験の中からたくましさを学びました。きっと、これから自分の力で未来を切り開いていってくれると思います。思いたい……。
わたしも引越が終わったら、宝来館に行ってみようかと思いました。たまには、一人旅なんかもいいかな……。

夏の始まり

2013-07-03 06:43:06 | 日記
7月になり、わたしもブログの壁紙をかわいい魚柄にしてみました! 梅雨はあけてませんが、気分は夏です。
 義父は育てたキュウリは、こんなに大きくなりました。大きくなりすぎて、味はちょっと……。でも、こんなキュウリ、スーパーでは見られないのでちょっとうれしいです。
 

 また、毎年恒例の蜂の巣が我が家にできました。どういうわけが我が家だけがねらわれるのです。今年はサザンカの枝に。低い所だから、わたしが夜、巣をとることに。
ハチさん、ごめんなさいね。玄関のそばだし。

 去年こぼれた種のマツバボタンも咲きだしました。あんな小さな種なのに、この花はたくましい。だからでしょうか、わたしは、この花が大好き。引っ越しても、植えるつもりです。

そして、毎年恒例といえば……
今年も児文協、児文芸は、くもん出版さんに協力してもらって、おはなしエンジェルこども創作コンクール」を開催します。わたしは残念ながら、家の事情から選考委員の役をおりましたが、代わりに最終選考には新しく木村研さん、田部智子さんが入ってくださってます。
去年よりもたくさんの応募があるようにがんばってくれているようです。
ちょっと書いてみたいかなーーと思った方も、作家になりたいって思っている方もどしどし応募してください。応募期間は夏休みです。


詳しく知りたい方は、おはなしエンジェル子ども創作コンクールのページへ