「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

3系統の「アンプ+スピーカー」のセレクター

2017年04月15日 | オーディオ談義

日常生活の中で何でもないありふれた出来事が、あとになって振り返るとそのときが非常に重要な局面や大きな転換期であったりすることがよくある。

とまあ、ちょっとシリアスな書き出しをしてみたが、所詮はオーディオがらみの話なので大したことはないが(笑)。

日頃からブログでこまめに情報発信をしているせいか、我が家には「音を聴かせてください」というお客さまがときどきお見えになるが先月(3月)中旬にお見えになったKさんとMさん(大分市内)との新たな交流の機会がまさにそれに該当した。

その後、1か月足らずの間に我がオーディオライフに多大な影響を与えることになるのだが、そのときはまったく知る由も無かった。

ご両人ともに非常に年期の入ったアンプ・ビルダーさんだが、
まずはじめにKさんの件から経緯を記してみよう。

アンプづくりが趣味で50年以上のキャリアを持っておられるKさん宅を先日訪問したときのこと、アルテックの「A7」と三菱のダイヤトーン(NHK仕様)を聴かせていただいたときに、スイッチひとつで切り替えられるセレクターを使っておられた。

いちいち接続コードを繋ぎ替えなくていいのでとても便利な代物だが、何といっても驚いたのが音の劣化がほとんど目立たなかったことだった。

我が家では3台の真空管アンプと4系統のスピーカーが入り乱れていて、いちいちSPコードを切り替えるのが面倒なことこの上ないが、セレクターを使うと音の劣化が気になるのでずっと導入をためらってきた。

しかし、このKさんのセレクターなら使えるとパッと閃いたねえ(笑)。

詳しく伺ってみると、市販品のセレクターは切り換えスイッチの接触面積が小さくて満足できなかったので、わざわざ接触面積の大きなロータリースイッチを見つけて自作されたとのこと。

切り換えスイッチあるいはコードとターミナルの締め付け強度と接触面積の多寡は、音声信号を伝達するうえでなおざりにされがちだが、音質を左右する重要な要素なので、そこまで配慮されているのなら間違いなしと踏んで「よろしかったら、これとそっくり同じものを作っていただきませんか。」とお願いしてみた。

「同じものがあるかなあ?」と思案顔のKさんだったが、「メーカーに問い合わせてみて、あれば作ってみましょう。」

そして、待つこと1週間ほどが経ってKさんから「セレクターが出来上がりました。」

「エッ、そんなに早く」と胸躍らせながらさっそく出掛けて行って持ち帰った。

               

アンプが3台、スピーカーが3系統の切り換えが出来る優れもの。接点が大きいのでスイッチの切り換え時にずっしりした重量感があるのも非常に頼もしい。

さっそくSPコード用として事前に購入しておいた「銅製の単線」(40m:直径1.2mm)を所定の長さに切り分けてガッチリとネジ止め。

      

2段構えの立体構造になっていて、手前側がアンプ(1,2,3)、奥がスピーカー側(A,B,C)となっており、SPコードの接続がしやすいようになっている。

ちなみに我が家ではSPコードをいろいろ試してきたが銅製の単線がベストだった。何よりも音が滲まないのが特徴で大いに気に入っている。これまでドイツ製の直径0.3mmの単線を使ってきたが今回のセレクターの導入を機会に思い切って直径1.2mmに替えた。ケーブル専門のお店から購入したがメチャ値段が安かったので、どうやら電線用みたいだ。

な~に構うものか、オーディオは何でもありなんだから(笑)~。

アンプ側の3台の内訳は「PX25シングル」「71Aプッシュプル」「171シングル」の3台を繋ぎ、スピーカー側はグッドマン系とタンノイ系の2系統にした。設置場所に制約があるのでグッドマン系の3台はバナナプラグでその都度差し替えることになるが仕方がない。

とにかくモノ忘れしたように便利になった。これまで切り替えが面倒くさくてつい「PX25」アンプに偏りがちだったが、これでまんべんなく3台のアンプを駆使できるので(PX25アンプの)寿命もきっと伸びることだろう。

肝心の音の劣化の方も自分の耳では分からない程なので、これで十分。

Kさんにはもう一つ、我が家で廃棄処分寸前のものを有効利用して改造していただくことになったが、それは出来上がってからのお楽しみで、後日報告させていただこう。

次はKさんに続いてMさんの方だが12日(水)に大分市内のご自宅を訪問させていただいたところ、凄い音にビックリ~。しかもプリアンプを3台も貸していただくことになって大喜び~。

以下、続く。
 

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