[復活編]
2482年。火の鳥の血を手に入れたため殺されたレオナは世界初の手術で復活するが、小脳全部と大脳の大半を人工頭脳と交換したためか、生命体を生命体として認識できない。しかし、ロボットのチヒロは女性に見え恋をし、チヒロもレオナを意識し出す。ついにレオナはチヒロと駆け落ちし・・・、レオナとチヒロからロビタにつながる物語が続く。・・・・・
2917年。レオナとチヒロだったロボットはその後人間に拾われ、レオナの記憶による人間らしさによりロビタの愛称で呼ばれ家族同様に扱われたが、回路に寿命が来た時、あるロボット業者が記憶中枢も含めて複製を作っていった。
3009年。旧式のロビタはその人間臭さが子供のおもり役に役立ったが、ある家庭の放射能農場で子供が事故死し、その日農場にいたロビタは1台残らず連行され、裁判にかけにかけられた。裁判は延々と続いた。
3030年、ついに農場のロビタ全員を有罪とし溶解処分になる。そのことを知った各場所で働いていたロビタは、職場放棄し、集団で溶解炉に飛び込む自殺をする。その報道を知った月にいたロビタは、人間の感情が生まれ、ボスを殺す。
3344年。月に立ち寄った猿田は、300年前に人殺しをした最後のロビタを見つけ・・、どこか宇宙の果てへ旅立って行った。(「未来編」に登場するロビタに繋がる。)
初出:『COM』(1970年10月号 - 1971年9月号)
[望郷編]
ロミとジョージは強奪した金で宇宙不動産会社からエデン17星を格安価格で購入するが、そこは地震が頻発し廃墟が残る不良物件で、ジョージは直ぐに地震で死んでしまう。その後ジョージとの子が生まれ、カインと名付け・・、ロミは思い悩んだ末に自分がカインと結ばれて子供を産むために、カインはシバ(ロボット)にあずけ冷凍冬眠する。20年後ロミは目覚め、カインが母と思い込むシバを破壊する・・。ロミとカインの7人目の子どもが生まれた時、再び大地震が起こりカインの腰から下がとれてしまう。7人の子供が男の子ばかりだったため、女を産むために再び冷凍睡眠室へはいる。・・・
火の鳥は、ある星の長老にたのみ、ムーピー(どんな星の暮らしにも合わせられ、その星の生き物との交配ができ、相手の心を読んで喜ばせるために望みの体形に変身できる)を一体をエデン17へ送り、冷凍睡眠中のロミの夢の中で異星人との混血をすすめる。・・・ロミが目覚めた時、広大な農園と多くの混血住民に女王として迎えられる。
ロミは年齢を重ねると共に、1度だけでも地球へ帰りたいと思うようになる。・・・少年コムと共に最初のムーピーがやって来た岩の宇宙船に乗って地球に向かう。・・・ノルヴァ(雌雄一体)、地球連絡員の牧村が乗り込んでくる。・・・いくつかの星での危機を抜けながら飛んでいると、火の鳥が地球の近くに置いてくれ、・・・宇宙商人ズダーバンが乗り込んでくる。・・・地球は人口が増え過ぎて、宇宙移民からの帰還も禁止され、牧村以外はロボットの殻を着て地球に到着する。・・・・・ロミとコムは地球で死ぬ。
高値で売れるムーピーを求めてエデン17にやって来たズダーバンは飲み水に麻薬を投げ込み・・半年の内に町は犯罪の巣に変わってしまう。ロミの姿に変身して帰りを待っていたコムの母のムーピーは火の鳥からロミの死を知らされ、この星を建て直す事を国民に求めるが・・、火の鳥が止めていた地震が起こり、エデン17の上のものは破壊しつくされた。(ムーピー狩りの連中が来た時は種族の誇りを守るためにそのムーピーを殺す事は、長老と火の鳥の約束。)ズダーバンのロケットは、ノルヴァの子供たちが住める星を求めて先に発進させていた。・・廃墟となった数ヶ月後、エデン17に牧村がに立ち寄りロミの遺体を埋葬する・・・。
初出:『マンガ少年』(1976年9月号 - 1976年3月年号)
(19/08/28撮影)