「鉄犬ヘテロトピア文学賞」が目に留まって、借りました。
文章は読みやすかったけど、内容の流れや意図するところはよく理解できませんでした。
集英社サイトより、
「オリンピックに湧く夏、「見えざるもの」の怒りを背負った者たちが立ち上がる。ノンストップ近未来長編!」
「推薦コメント: 上野千鶴子氏(社会学者)
20世紀最大の呪いは、原子力の発見とその実用化だった。
小林エリカは核に取り憑かれた作家だ、いや、核に取り憑いた巫女だ。
その予言は私たちを震え上がらせる。」
「刊行記念エッセイ
・・・私は四十を過ぎて、ようやくそんな自分の恐ろしい妄信に気がついたのだった。
この世には、努力しても叶わないことがある、という現実を知ることは、怖い。
人は老いるし、人は死ぬ。だから神に祈るの?
あるいは、だから神のような力を手に入れたいと願うのか。
私がトリニティを訪れたのは今から十年以上前、2008年のことだった。
トリニティ。キリスト教の三位一体の意。アメリカ、ニューメキシコ州、ホワイトサンズミサイル実験場の一部、1945年7月16日月曜日5時29分45秒、世界ではじめての原子爆弾実験が行われた場所の名でもある。・・・十年以上の年月が経った。その間、東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故が起き、それとは何の関係もなしに父と祖母が病気と老衰で死に、私は子どもを産んだ。・・・たとえ、そこに建てられた記念碑を、フェンスを見たところで、それはただのモニュメントに過ぎない。
そもそも、過去は、放射能は、目に見えやしないのだから。・・・」
sunnyboybooksサイトより
「鉄犬ヘテロトピア文学賞」とは・・・
以下の精神を刻みこむ作品を選び、その作者の世界に対する態度を支持するものです。
それはまた、グローバル資本主義に蹂躙されるこの世界に別の光をあて、別の論理をもちこみ、
異郷化する運動への呼びかけでもあります。
・小さな場所、はずれた地点を根拠として書かれた作品であること。
・場違いな人々に対する温かいまなざしをもつ作品であること。
・日本語に変わりゆく声を与える意志をもつ作品であること。
ジャンル不問。日本語で書かれた文学作品、日本語の想像力に深く関わる作品を選びます。」
(21/01/02撮影)
余談ながら、年末年始にEテレで「メジャーセカンド2」がまとめて放送されいて、その多くを見たけど・・、分かりやすくて面白かった。