『十二枚の浮世絵に触発されて書かれた陰翳豊かな十二の掌篇。』
『月刊「文藝春秋」昭和56年3月号から1年間にわたり連載された「江戸おんな絵姿十二景」を、主題となった浮世絵カラー絵を全点収録して刊行。
編集者が選んだ2、3枚の絵のなかから、藤沢さんが1点を選び、想像力を駆使して季節に対応した掌編を執筆。
登場する浮世絵は鈴木春信「雪中縁端美人」、鳥居清長「女湯」、喜多川歌麿「傘さす男女」、歌川国貞「集女八景 洞庭秋月」など、バラエティに富んだ12点。・・・・・
藤沢作品で浮世絵・浮世絵師を題材にしたものは多いですが、本企画では「若干の遊びごころと、小説家としてこの小さな器にどのような中身を盛ることが出来るか、力量を試されるような軽い緊張感が同居している」と創作の背景を語っています。』
浮世絵からの女性を中心にした発想は面白かったが、各編短くて・・、読み物としては物足りなく感じました。
(21/08/28画像借りました。)