最近の7MHz帯のコンディションは早朝は良いが10時頃から7~8エリヤ方面の信号が落ち始め正午を挟んだ1時間前後は可也交信が厳しく成る感じ 其れに今週の初めにはデリンジャー現象が発生して居ると思われる程、通信状態が悪い日が有った。反面夕方のパスは良くなり以前より30分以上国内が開けている時間が長く成っている。21MHz帯も沖縄や北海道とは時々パスが開け始め、4月に入るともっと安定に成ると思うので其れを楽しみにしている。
私が開局した頃は(1967年)3月後半の春休みに入るとEsが発生して7~8エリヤは開ける時間の長さは日々まちまちでは有ったが毎日ガンガン入っていた。当時はA3変調の10W出力ながら可也楽に交信出来ていた。当時は現在の様にインターネットも無く、太陽の活動状況を知る黒点数や、Es発生状況の予知や確認など夢のまた夢で有ったが現在よりも遥かにコンディションは良かった様に思う。其の当時のコンディションの指針はサン・スポット・ナンバーSSN値で判断していた様に思う。学生の身分では21~28Mhz帯のコンディションやDX情報等はCQ誌からしか知る由も無かったが当時はコンディション予想として周波数別による各大陸へのパスが開ける時間の予測表を見て待ち受け受信をしていた様に思う。1970年と1980年のサイクルのピーク時にはSSN値が200を上回る事は珍しい事でなく日常事、300を越す日も結構有った。今はサイクル24の最盛期と言われているが最近SSN値が150を越えた日は私の記憶では数日しか無い。この事一つを取ってみても現在のサイクル24が余り期待出来ない事を物語っている様な気がする。
私は伝説のサイクル19は知らないが其の後の20~現在の24までは体験して来たが現在のサイクルが低迷している割には年間を通して海外の300エンティティ程と交信出来るのは矢張り各局の無線設備のグレードアップが影響している様に思う。サイクル20はマルチ・バンドの3エレ程度が主流、21は5エレクラスの八木、現在は一般の局でも5エレクラスの八木の時代に成っている。Dxぺディションの局でもハイ・バンドはビームアンテナが必須の時代、其れと通信機もアマチュア局が100万円のプロ顔負けの通信機器を使用するのだから此れは当然なのかも知れない。
私が昨年読んだ電波伝搬に関する本に太陽の活動期状況の通常サイクルの周期(11~12年)とは別に100年に渡る大きい周期が有るらしい事が書いて有った。現在まで観測された周期ではサイクル19が過去最高で其のサイクルから見た現在は約50年目位に位置する学説が正しければ周期で見るならば現在は最低の状態と考えられる。此れから徐々に上がる方向に向かうとしても私が其の恩恵を受ける事は無い。寿命が無いし次の50年後の周期のピーク時にアマチュア無線の存在さえ危うく思える。その意味では良い時代に生まれ良い時代にアマチュア無線と出会えたと言える。