先週にチョットした油断から交信出来なかった青森県下北郡風間浦村からの運用がJA7FLK 石塚さんによって始まった。先週と同じ失敗をしないために週末から徹底した7MHz帯の受信体制に入る。当初は土曜日か遅くても日曜日に下北から運用されると予測したが週末は津軽半島方面で日を変えて同じ場所を運用していたので「如何してかな?」と不思議に思っていたが日曜日の夕方に青森市からのQRVが有ったので次の日から下北半島側に移動する事は予測できた。
私は3年前の6月に青森県の西目屋村~田舎館村~鶴田町~板柳町~藤崎町~蓬田村~今別町~平内町~七戸町~野辺地村~六ヶ所村~風間浦村~佐井村~大間町と北海道からの帰り道の7月に東通村~五戸町~南部町を運用した。今回の石塚さんと同じ様な順序で移動したので各移動地の情景や色んな事を思い出しながら追っかけをする事が出来て楽しいかったが現在は雪が有るのだろうが其の情景は想像だに出来ない。大間は町並みが有ったが佐井、風間浦村は斧の刃の部分の外周を道路が続き片側は海、もう一方は迫出した山の壁の状態で集落と集落の間は何も無く寂しい所であった。私の場合は天候も雨続きで釣竿アンテナでの運用と成った為、気合を入れて運用した割には余り成果は出なかったが本州内で「再び移動運用を遣る事が有るとすれば何処が良いか?」と問われたら迷わず青森県内、特に下北半島と答えるくらい移動運用には魅力的な場所である。
昨日の石塚さんの移動運用は早朝に横浜町からの運用で始まったが私は交信済みで有ったので聞くだけ 其の中で「一箇所一回の運用では十分で無いので出来るだけ2回づつ運用する様にしている」旨のアナウンスが有り昨日からの疑問が払拭した。全国で移動運用を楽しむ方は沢山いるが聞き入る様なオペレートが出来る人は数少ない。石塚さんのオペレートは兎に角、リズミカルである事、必要最小限度の送信で有りながら呼んでくれて有難うの気持ちが此方に伝わって来る事、実は私も移動運用して居る者として一番、気を付ける事がこの事、設備の良い人は楽に交信出来るが局によっては未交信の場所で30分~1時間を掛け祈る思いで呼んでいる局も有るのだ。其の方が漸く交信出来たとき「59 QSL」の瞬時の送信内容で此方の呼んでくれた事に対する感謝の気持ちが伝わるか如何か?である。事実これ等の問題で一局一局に丁寧に対応する事により交信が澱み呼び手側のイライラ感や疑心暗鬼が加速して泥沼状態に成っている状況を聴く事は良くある。私は在る時、1局1局の対応は出来ないが定期的だったり又運用の流れの中で表明すれば良い事で其れよりも第一義は交信中のリズムを大切にする事だと思う様になった。
其の点で僭越で有るが石塚さんの移動運用を分析すると最初はオープン戦で始まり、パイル・アップ状態に成って指定無視などが多く成った段階でエリヤ指定に入り、其の時のコンディションや状況に対応してエリヤ内は呼ぶ局が無くなるまでピック・UPしたり又、指定無視の方には毅然と対応しながらも言葉使いは丁寧に対応している。必要事項は定期的に流し、特に短時間の運用ではないので慌てない事の案内や後日の運用予定等を明確にしている。これ等のアナウンスを呼び手側が確認出来る事により呼び手側の「この状態だと交信出来るだろう」との安心感が生まれ交信がスムーズになり呼び手と受け手側に交信のリズムが生まれて居る様に思う。兎に角、聞いていて待ち時間が苦に成らないし参考に成る事が多い。
私はアマチュア無線での呼び合いは有る意味バトルだと考えている。又、其の時代にアマチュア無線を始めた為、パイルアップ時の弱肉強食は当り前と思っている。其れを乗り越えて運用するのがアマチュア無線であろう。確かに開局当時は呼び合いに連戦連敗し悔しい思いは日常茶飯事で有ったが今思うと其の悔しさがバネと成り設備のグレードUPや上級ライセンス取得につながった。兎に角、「競争の無い所に成長は無い」多分其の事が無ければ45年間もアマチュア無線を継続する事は無かったと思うし現在でも自分が力及ばない局を見定めて「何時かは必ず越えてみせる」と目標を持っている。珍しい場所からの運用が有ると先んじて交信したいし出来る事が在る意味自分の遣ってきた事の努力の証だと思っている。
最近バンド内で蔓延る「皆で仲良く遣りましょう」的な動きは解るが移動運用に行く前から水面下で呼び手側のリストを作り運用の最初にリスト局から始める現状を目の当りにするとガッカリしてしまう。其れは順序が逆だろう。オープン戦で遣り其の後に救済措置としてリストアップされた運用に成るのは理解出来るのだが?まあ自分の費用で行くのだから自分の遣り方で運用するのは勝手と思うが公明正大な精神で運用する事だけは忘れないで欲しい。私は可也、根性や品性がひん曲がって居るので有名な移動運用を展開する方でも絶対、此方からは呼ばない局が何局も居る。其の移動場所が喉から手が出る程、貴重で有っても自分の交信における価値観や公正さに合わなかったり運用態度が傲慢であったり高飛車なサービス運用をして遣っている的オペレートをする局等の場合である。
其れから相変わらず減らないのが第三者の介入の事、つい先日も交信を聞いていたら1Kw局が応答している時に(互いの場所は近く)例のデシャバリ叔父さん(50W局)が頼まれもしないのにシャシャリ出て来て御節介始める始末。KW局はコール・バックがあったのが解らないのではなく確信が持てずKw局のプライドから無作法が出来ないと躊躇しただけなのに御節介が入った。「躊躇するのは貴方でしょ」兎に角、空気の読めない身の程知らずの叔父さん困ったもんである。
先週運用されたが交信に至らなかった青森県下北郡風間浦村から石塚さんが昨日QRVされ1週間遅れたが交信する事が出来た。残りは確実な運用情報が無い所ばかり1月7日頃からの張付きも保々限界に近い。明日は彼岸の日、仏様に叱られそうなので此れから昨日大雨で行く事が出来なかった御墓の掃除に行ってきます。