少なかった初雪は里では消えた。
柔らかな冬の陽射しにさそわれて河岸段丘の観察エリアを回ってみた。
ヒヨドリジョウゴ の実が赤くておいしそうだった。
ひとまわり大きな黒い実は タチシオデ。
池の石に付いている ナルコスゲ の中に植えた シラヒゲソウ にも雪は降った。
もちろん草は枯れていたが雪の重さで水中に倒れてしまった。
自然の成り行きだからそれでいいのだが 種子はどうなったか少し気に掛かる。
既に足元にまき散らした後だったらいいのだが・・・・・。
9月に紹介した花の頃の様子をもう一回。
夜間の冷え込みはそれ程強くはなかったが 目覚めて窓を開けると初雪だった。
2cmくらいの湿った雪は日暮にはほとんど消えたが午前中は雪景色だった。
畑に咲き残っていた小菊の花色がひときは鮮やかに見えた。
いつも通ってくる 花虻たちが今日は姿を見せない。
何処で寒さを凌いでいるのだろうか。
伸びすぎた エゴノキ 枝を切った。雪による枝折れを防ぐためだ。
枝先には白い虫こぶ エゴの猫足 がいくつも付いていたんだが 今はもう空家になって黒くなっている。
黒くなった虫こぶを眺めていたら 別のものも見えた。
モズの早贄だ。まだ比較的新しく触ると弾力が残っていた。
そう言えば 十日ばかり前から モズ の声が聞こえるし姿も見えている。
強烈な風雨と一瞬の晴れ間を繰り返す時雨の一日。
水面に青空が映った昼過ぎの晴れ間に池畔を回ってみると・・。
風も陽も当たらない岩陰では アマチャヅル が綺麗に黄葉している。
分岐して伸びた蔓は ユキグニミツバツツジ に絡みつきそこで実を付けている。
風も陽も当たるその場所では アマチャヅル も ユキグニミツバツツジ も葉を散らしている。
まだ少し緑を残した黒い実と散り残った紅葉は将に初冬の風情。
アマチャヅル を支えた ユキグニミツバツツジ だが今はその蔓が枯れ葉の落下を防いでいる。