一面の枯れ草の中で一群の白い花が。
花も葉も季節を心得ていないように若々しい ヒメジョオン だ。
近くには もっと季節に無頓着な ハルジオン が。
ひたすらに天を目指してよじ登った スズメウリ の葉も枯れ落ちた。
大願成就して稔らせた たくさんの実が秋の陽に白く光る。
天に登れなかった実も枯れ草の上で光っている。
縦横に這い回った蔓は天を目指した証。
白い実と繊細な巻きヒゲは山野に訪れた晩秋の指標。(11/12)
ツルマサキ は コマユミ と同じ ニシキギ科だから果実の構造には共通点がある。
だが 葉は常緑で紅葉も黄葉もしない。
緑の少なくなったこの時期の林間では良く目立つ。
白い果皮と朱色の実は緑の葉の中で良く目立つ。
こんなに目立つ実だが 鳥たちはまだ食べにきていない。不味いのだろうか。
この秋最後の晴天らしいから 隣街から国道ではなく山道を通って帰ってきた。
冬枯れの山道では コマユミ の紅葉と ススキ の白い穂が輝いていた。
でも この木には全く実が着いていなかった。
秋の陽に照らされた コマユミ が見たくて河岸段丘の観察ポイントに立ち寄ってみた。
その頃になると陽は西に傾いて期待通りの景色を見せてくれた。
小鉢の原種 シクラメン ヘデリフォリウム が咲き始めた。
一度は腐りかけた球根だったが回復して花を着けるようになった。
この経験がそれまでは消耗品だった シクラメン を多年草に変化させた。
ガーデンシクラメン の真っ赤な花も。