キンコウカ の枯れ葉を取り除いたら 見慣れない草の芽がいくつか芽生えていた。
このプランターには何が生えてくるかは概ね心得ているつもりだがこんな草には心当たりが無い。
拡大してみると タテヤマリンドウ に似ているようだ。
今年で3年目になる キンコウカ の株だが去年も一昨年も タテヤマリンドウ は咲いてはいなかった。
タテヤマリンドウ ならば大歓迎だが もしそうならば 今までどうしていたんだろう。
棚場の カタクリ は一輪だけで少しさみしい花だったが 隣家の庭の花は楽しそう。
昨日から咲き始めた花は初々しさいっぱい。
この花を育てている方は85歳のおばあちゃん。
花の向こうには こちらに背を向けて草取りしているおばあちゃんの菅笠が見えています。
カタクリ は種子を蒔いてから開花までには6年かかる・・・と書かれている本を見たことがある。
6年かァ・・長いなァ・・でもやってみよう・・と思い立ったのは平成15年だった。
林道沿いに咲く大きな株に狙いを定め 種子の熟するのを待ち何回も通った。
完熟し莢が黄色くなり種子を採取できたのは8月半ばころだった。
翌春 糸のような細い葉が芽を出した。発芽率は良かった90%近くだったと記憶している。
それから6年 細い葉は年々広い葉になり芽数は徐々に少なくなってきた。花は咲かなかった。
来年こそは咲かせよう と思いつつ花の咲かない カタクリ をさらに12年育てた。
もっとも途中からプランターにはいろいろなものを植えて カタクリ 専用ではなくした。
徐々に カタクリ の地位は低下してきて 3年前には サトイモ まで植えたりしていた。
そんな状況に カタクリ は危機感を覚えてらしく 今年は蕾を見せてきた。
18年かけて ようやく開花したがプランターに生き残っている カタクリ は一本だけだ。
カタクリ の球根は年々地下深くに向かって成長する。プランターでは浅すぎたのかもしれない。
棚場の雪囲いを解体すると 待ちかねていたように 雪割草 が咲きだした。
高価な花は無いが限りなく野生に近い花にはそれなりの魅力がある。
平成16年の中越地震で崩れ落ちた土砂の中から翌春に見つけた花。
それまで オオミスミソウ は魚沼市には生息しないを思っていたからその時はびっくりした。
栽培者から分けていただいた花。専門家たちの目では不用品なのだろう。
棚場でこぼれ種子から咲いた花。
親株は赤い花だったが この花には白い筋が入っている。
早めに雪囲いから取り出して日当たりに置いた鉢は今花盛り。
消え残って80cmもある雪を背景に黄色が映える。
小型で丈夫 育てやすくどんどん分球で殖えてゆく。
地植えでは他の草に負けるんだろうなァ 少し試してみようか・・・。