朝6時25分頃 西空を見ると沈みかけた満月が キタコブシ の枝にかかっていた。
あと5分もすれば山の端にかかる満月を見られるんだが・・・
5分後には陽が昇り月影は空の色に溶け込んでしまった。
それから8時間後 陽光を浴びる キタコブシ の枝。
ツボミも少しふくらんできたようだ。明日からもう3月だ。
翅を閉じて吸蜜する ヒメシジミ の翅の表を撮るにはタイミングが難しい。
6月下旬のこの日も撮れなかった。
小さい蝶を追いかけている内に陽は西に傾いてきた。
花盛りの タチアオイ は一層赤味を増してきた。
6月なかば 梅雨の晴れ間に シロツメクサ で吸蜜する モンキチョウ。
近づく jokichi のほうを見ているような表情。
やっぱり 見ていたんだ。舞い上がると ハルジオン に移動した。
複眼の筈だが 黒い点があって大きな目玉のように見える。
見上げれば花盛りの ザクロ が青空の中に。
8月20日暑かった越後駒ヶ岳。正午近くに熱中症寸前(?)の状態で小屋にたどり着く。
いつもなら飛びつくビールなのだが今回は手が出ない。
汗でびっしょりの衣服を着替え1時間ほど休んで体温をさげる。
体温が下がると手は勝手にビールの缶に伸びてゆきプルタブを引き起こす。
極楽 極楽 と喉に流し込む。
汗の匂いに ベニヒカゲ 寄ってきて汗のしみたベンチをストローで探る。
消費し尽くした水の補給に水場に行くと イワイチョウ の白い花。
そのころ 家の棚場の イワイチョウ の花は咲かず 飛び込みの白い花の コバギボウシ が咲いていた。
8月20日は暑い日だった。目論見より水分の消費が多い。
通い慣れた越後駒ヶ岳の登山路だが いつもよりペースを落として登る。
日陰に入ると立ち止まって少し休み 体温を下げる。
ウリハダカエデ の幹に休む ヤマキマダラヒカゲ を見つけたのも そんな一休みの時だった。
蝶も暑かったのかもしれない。
足元の草むらには タケシマラン の実が赤く熟していた。
15分程休んでまた歩き出したが 小屋に着いたのはこの後2時間も過ぎてからだった。