東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

西新井大師を見る

2017-12-28 | 風景
  先日行った西新井大師は弘法大師が開いた寺で伝えに曰く、
  「天長の昔、弘法大使がこの地を訪れたところ村人が悪病に悩んでいた。
  十一面観音と自分の像を彫り二十一日間護摩祈願をしたところ
  今まで枯れていた井戸から清水が湧きだし悪病は平癒した。
  お堂の西から新しい井戸が湧いたため「西新井」の地名となった・・・」と。


  

     参道、門前町を歩いてみたが昔と違って店も少なくなり人通りも寂しい、
     前は縁日というとごった返して歩けないくらいだったけどね。
     だるま屋さん、草加せんべい、草だんごなどの店が並ぶ。




  

     山門の前には向かい合って2軒の草だんご屋さんがある、
     両方の店が声を張り上げてお客を奪い合っているのがいつ見ても面白い。




  

     山門を入ってすぐに「塩地蔵」。

     立札に曰く
     「ここに安置される地蔵菩薩は江戸時代より
     特にいぼ取りその他に霊験ありと伝えられ
     御堂内の塩をいただきその功徳ある時
     倍の塩をお返しするところから塩地蔵と申し
     諸人の信仰盛んなり」。





          

          ちょっと奥の方に「さざえ堂」

          三重の塔に見えるけど、江戸時代に流行した三匝堂(さんそうどう)で、
          俗に栄螺堂(さざえどう)と言われる仏堂の一形式。
          中の階段がさざえのようにらせん状に登っていくのでさざえ堂と名前がついた、
          関東以北の寺院に相当建てられたらしいが、今に残る遺構は非常に少ない。
          都内では明治十七年改築とはいえこの堂だけで、とても貴重な建築物です。




  


     本堂横に弘法大師像。
     前はここに芍薬園が広がっていて春になると大勢の見物客でにぎわった、
     牡丹と芍薬はここ西新井の名物となり西新井橋の欄干には牡丹の透かし彫りがある。
     その芍薬園がなくなりこんな風景になってしまって寂しい限りだ。




  

     本堂前の広場を見下ろしてみた、
     平日は車の安全祈願なども行われるためここに車が並ぶことも多い。




  

     真言宗豊山派の寺で正式には五智山遍照院總持寺、
     西新井大師(にしあらいだいし)の通称で知られている。

     江戸時代中期に建立された本堂は、昭和41年(1966年)火災により焼亡したが本尊は難を逃れた、
     そのあと本堂は昭和46年(1971年)に再建され今に至っている。

     川崎大師などと共に「厄除け関東三大師」の一つに数えられ、毎年の正月には初詣の参拝客で賑わう。
     異論もあるかもしれないが、西新井大師・川崎大師・観福寺大師堂がこれに当たり
     単に関東三大師といえば、佐野厄除け大師・青柳大師・川越大師となる。

     俗にいう三大〇〇と言えばつい地元の〇〇を入れたくなり
     万人が認める三大なんとかにはなかなか巡り合えないね。

                                             12月21日 西新井大師
          

コメント (2)
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