東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

白浪五人男

2017-12-20 | 風景
  浅草寺境内の混雑から抜け出して伝法院通りへ、
  浅草寺前で仲見世通りと直交している伝法院通りは
  懐かしい浅草が残る通り、レトロな街並みが続いています。
  そんな通りで見得を切る白浪五人男を探してみました。

  「知らざぁ言ってきかせやしょう!」でお馴染み白浪五人男、
  つまり五人の盗賊チームがそれぞれの個性を舞台狭しとまき散らす
  世話物歌舞伎狂言の代表作ですね。
  盗みはするけど非道はしない、そしてなによりカッコいい、
  歌舞伎ファンを虜にした名作歌舞伎です。

  では、お芝居の有名な決め台詞と共に登場順に紹介していきましょう、
  なお、セリフは長いので一部省略しています。


  

     まずは首領の「日本駄右衛門」です。
     「問われて名乗るも おこがましいが、
     産まれは遠州浜松在、もはや四十に人間の、定めは僅か五十年、
     六十余州に隠れのねぇ、賊徒の首領 日本駄右衛門~~」。





  

     弁天小僧菊之助
     「さてその次は江の島の、岩本院の稚児あがり、
     ふだん着馴れし振袖から、髷(まげ)も島田に由比ケ浜、
     打ち込む浪にしっぽりと、女に化けた美人局
     八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書も、島に育ってその名さえ、弁天小僧菊之助~~」。





  

     忠信利平
     「続いて次に控えしは、月の武蔵の江戸育ち、ガキの頃から手癖が悪く、
     碁打といって寺々や、豪家へ入込み盗んだる、重なる悪事に高飛びなし、
     金が御嶽の罪科は、後を隠せし判官の、御名前騙りの、忠信利平~~」。





          

          赤星十三郎
          「またその次に連なるは、以前は武家の中小姓、
          今牛若と名も高く、忍ぶ姿も人の目に、月影ケ谷・神輿ケ嶽、
          今日ぞ命の明け方に、消ゆる間近き星月夜、其名も赤星十三郎~」。





  

     南郷力丸
     「さてどんじりに控えしは、汐風荒き小ゆるぎの、磯馴の松の曲がりなり、
     人となったる浜育ち、仁義の道も白川の、夜船へ乗込む船盗人、
     悪事千里と云うからは、どうで終いは木の空と、覚悟は予て鴫立沢、
     しかし哀れは身に知らぬ、念仏嫌えな、南郷力丸~」。

     歌舞伎で有名な白浪五人男勢ぞろいの場は、河竹黙阿弥が書いた
     「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の
     二幕目第三場「稲瀬川勢揃いの場」です。
     そして河竹黙阿弥はここ浅草の伝法院通りあたりに住んでいたそうですよ。





          

          そしてもう一人鼠小僧も潜んでいます。
          伝法院通りは混んでいる中で上を見ながら歩かなくてはいけない通りです。





  

     そして「はれときどきぶた」。
     上ばかり見て歩いているわけにはいかない、
     下も見て歩かないとブタとぶつかるかも・・・・・。





  

     そして"アレ"がお化粧直しも新たにお披露目されました、
     が、「あれ、違うだろ !?」。
     前はほんとの金色だった、金色にまばゆく輝いていた、
     これは黄色じゃん、少しくすんだ感じ。
     どこか健康状態が悪いとか、、、おっと失礼。

     がっかりしているのは私だけなのかなぁ・・・。

                                           12月17日 浅草伝法院通り
          

コメント (2)
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