弁天さまの帰りは道筋にある素戔嗚(すさのお)神社へ、
ここも久しぶりとなります。
境内は広々としているけど弥生三月ともなれば
二千とも三千とも言われるお雛さまが飾られ春を彩ります。
素盞雄神社の主祭神は、素盞雄大神(すさのお おおかみ)です。
そして素盞雄大神は、海、嵐、農業の神さまでもあります。
鳥居をくぐると白い小さな幟旗が並んでいる、
ここだけではなく境内あちこちで見られます。
正面にはイチョウのご神木がそびえ木いっぱいに絵馬がかかっている。
子どもは7歳までは神さまの子、ということで健康に育つようにと、
また、この木の皮を煎じて飲むと、乳の出が良くなるという伝承があるようです。
拝殿にもこの絵馬がいっぱい並んでいる、まだほかにもあるので総数は大変なものだね。
ユニークな狛犬さんはかなり古いものみたいだね。
江戸時代までは千住牛頭天王、飛鳥権現社と呼ばれていました。
明治に入り廃仏毀釈によって神仏分離され素盞雄神社に改称されました。
境内には「小塚原富士(こづかはら ふじ)」と呼ばれる富士塚があります。
余談ですが江戸のころにはすぐ近くに「小塚原(こづかっぱら)」と呼ばれた刑場がありました。
富士塚の頂上には 浅間神社が祀られています。
毎年7月1日には山開きが行われ、富士塚へ登ることができます。
ここは松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ出発した地点のすぐ近く、
芭蕉は住んでいた本所から舟で千住大橋まで来て
そこから奥州へ、「奥の細道」へと旅立ちました。
先日の旧日光街道、宿場町通りを歩いたことでしょう。
この旅立ちに当たって芭蕉が詠んだ「行く春や鳥啼き魚の目は泪」の
矢立初めの句碑(松尾芭蕉の碑)が境内にあります。
その千住大橋のジオラマが作られていました。
data:PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影 1月17日 荒川区・素戔嗚神社