Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

悲しいこと

2008年02月22日 | 学校生活
先日あるクラスの生徒が退学した。欠時が限度を越えてしまったのが直接の原因だが、休みがちになった理由はクラス内で人間関係が悪くなったためだという。
その子にとって学校を居心地の良い場にしてあげられなかったことはとても悲しいことだ。もちろん、担任として同じように頑張っていても、人間関係が良好なクラスになることもあれば不良なクラスになることもある。どの先生も良いクラスになることを神に祈るような気持ちで一生懸命クラス経営にとりくんでいると思う。ただ最近気になることは、文化祭の準備活動をきっかけにクラスの人間関係が崩れていくケースが出てきたことだ。
私がクラス経営するとき、文化祭はその基盤になる行事だった。文化祭の企画を考えさせながら、生徒の個性をみきわめ、リーダーを探し、グループ間の交流を図り、全体で一体感が持てるように活動を行わせてきた。いわば「クラスが仲良しになるための文化祭」として機能してきた。しかし、最近では「クラスが険悪になるための文化祭」になるケースがしばしば出てきているようなのだ。
異なる意見をすり合わせて協調点を見出していくことができず自分と異なる意見の者を排除する、リーダーシップをとるものが独走してしまう、リーダーシップをとるものに対して理性的でない批判を行う、これらの行動がメールや掲示板などの新しい媒介を通じてクラス内に劇的に広まってしまう。
本当に難しい時代になった。sunQが今度担任を持つとき、はたして「クラスが仲良しになるための文化祭」を実現することはできるのだろうか?自身は全く無い。
本当に難しい時代になった。悲しいことである。
コメント
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