はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

豊後の国を旅しました(その7)

2017-03-10 18:55:00 | 知らない街をぶらり
宇佐神宮の駐車場に周辺の観光案内がありました。この日は、特に目的地を決めていなかったので、その案内板にあった「鳥居橋」に行ってみることにしました。こういう時に「行き当たりばったりの旅」はいいものです。

これが鳥居橋です。石で造られたアーチ橋です。素晴らしい石橋ですね。


ここ宇佐市院内町には75基もの石橋があるそうです。それを知っていれば、もっと時間をかけて廻れたのですが…。「行き当たりばったりの旅」のわるいところですね。


この「鳥居橋」は大正5年(1916年)に造られたそうです。なんと100年前に造られた橋でした。車も通っていました。


院内町に石橋が多い理由は、地形が深い渓谷で川の流れが急なので、石橋が必要だったということだそうです。


そして、材質となる石が豊富に採石できたことと、棚田や石垣を組む技術を持った石工が多かったことなども、石橋がたくさん造られた理由だそうです。


豊後の国に来て、臼杵の石仏や岡城の石垣などを見てきましたが、ここでも石の建築物と出会い、改めて豊後の石の文化の素晴らしさを知ることが出来ました。


こういう橋が70基近くもあるのは素晴らしいことです。一日かけてゆっくりと石橋めぐりをするのもいいかも知れませんね。


せっかくなので、あと一つだけ石橋を見に行きました。やって来たのは、「一の橋」という石橋です。


ここの石橋は小さいのですが、明治26年完成ということで歴史を感じます。


橋を渡った先には村の鎮守様でしょうか、山神社というお社がありました。


「一の橋」の周辺には長閑な景色が広がっていました。


さあ、いよいよ最後の目的地杵築に向かうことにしましょう。杵築も、すばらしい街でしたよ。

<つづきます>