はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

大阪市内を走るローカル線

2018-03-12 18:55:55 | 大阪のまちをぶらり
ローカル線の旅が好きで遠くまで出かけることがあるのですが、大阪市内にもローカル線が走っていました。そして、秘境駅と言ってもいいような駅もありました。
その路線は南海高野線の汐見橋線です。元々は高野線は汐見橋駅が発着駅で、ここから高野線が出ていたのですが、いつの頃からか難波駅にその座を奪われてしまいました。そして、汐見橋駅から岸里玉出駅間は、完全に本線から切り離されて支線となってしまいました。そんな悲しい歴史のある汐見橋線に乗って来ました。

汐見橋駅は難波から1キロも離れていないのですが、何とも言えぬさみしさが感じられます。


電車は30分おきにあるので、一本乗り過ごしても何時間も待つことはありません。そのへんは一応都会の電車です。


車止めが終着駅であることを物語ります。


ベンチに書かれているパチンコ屋さんは見当たりませんでした。「紳士の憩い場」と言う文句が時代を感じさせます。電話番号もびっくりです。


電車はワンマンカーです。運転手さんが電車に乗り込み、間も無く発車です。



汐見橋駅から二つ目の木津川駅で降りてみました。下車したのは私ひとりだけでした。


この駅の1日の乗降客は113人(2015年)だそうで、大阪市内の駅全体の中でも最も利用者の少ない駅だそうです。


駅の周りはほとんど工場で、線路の上を阪神高速道路が跨いでいます。


木津川駅は、もちろん無人駅です。無人駅とは駅員のいない駅のことですが、乗降客もいない駅は本当に無人の駅でした。やはり「都会の秘境駅」でした。


天井を支える支柱がレールでした。なかなか味のある景色でした。


昔は貨物線があったそうで名残のレールがありました。貨物線が使われていた当時はとても活気があったそうですが、今の姿からは想像もできません。


駅舎もいい雰囲気を出しています。


駅前にはフェンスに囲まれた空き地が広がっているだけで、どこの駅にもある駅前の風景はありませんでした。これも「都会の秘境駅」と言われる所以でしょうか。



このあと、少し歩いた所にある渡船場に行ってみました。ここにも大阪市内のローカルな風景がありました。


※訪問日 3月3日