はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

レンゲ咲く飛鳥をぶらり

2016-04-20 18:02:30 | カメラ紀行
桜の花もすっかり散って、新緑の季節がやってきました。
つい先日まで、桜の開花状況を気にしていたのに、季節の移ろいは早いものです。

さて、今日(4月19日)は天気も良かったので、久しぶりに飛鳥をぶらりとしてきました。
車から降りると、レンゲの花が迎えてくれました。昔はどこででも見ることができた風景ですね。左の方に、これからめざす飛鳥寺が見えます。



飛鳥寺が近づいてきました。長閑な昼さがり、時間がゆったりと流れます。



飛鳥寺の手前には、蘇我入鹿の首塚があります。大化の改新の時に、飛鳥蓋宮で暗殺された入鹿の首がここまで飛んできたとか…。後ろに見えるのは、甘樫丘(あまかしのおか)です。蘇我氏の邸宅があったと考えられています。ここも古代史の舞台ですね。あとで登ることにしましょう。



飛鳥寺は、お寺の縁起によれば、「第32代崇峻天皇元年(588)蘇我馬子が発願し、第33代推古天皇4年(596)に創建された日本最初の寺であり、寺名を法興寺、元興寺、飛鳥寺(現在は安居院)とも呼んだ。」とあるように大変歴史のあるお寺です。



そして、その中には、日本最古の仏像である飛鳥大仏が収められています。二度の火災にあったため、顔に修復のあとが残っていますが、飛鳥時代の特色をよく伝えているといわれる大仏さまです。
そして、ここでは写真撮影が許されています。案内の方も、写真をすすめていましたよ。ということで、お言葉に甘えて撮影させてもらいました。フラッシュは憚れるので、感度を上げて撮影しました。





飛鳥寺の近くにも、レンゲ畑が広がっていました。春うららの飛鳥です。



目を北に転ずれば、レンゲ畑ごしに遠くに耳成山、左手には雷丘(いかづちのおか)が望めました。



次は、飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)に向かうことにしましょう。
<つづく>





安曇野カメラ散歩(プラス)

2016-04-18 19:56:55 | カメラ紀行
今回は、4月12日に撮影に行った「安曇野カメラ散歩」から、(1)~(3)にアップできなかった写真を追加しました。
同じような写真ですが、見てくださいね。(写真は、もっとあるんですが…)

 (夜明けの高瀬川)

 (夜明けのアルプス)

山は登ってもいいですが、見ているだけでもいいですね。
安曇野から見る常念岳、白馬村から見る白馬三山、富山から見る立山連峰、小淵沢から見る南アルプスと八ヶ岳、河口湖から見る富士山などなどです。上高地から見る穂高も最高ですね。

 (常念岳・桜・道祖神)

 (同じく)

 (常念岳と桜)

 (常念岳と菜の花)

今回は、ちょうど桜も見頃で、すばらしい景色に出会うことができました。とくに花はタイミングが大切ですね。これまでは、見頃と分かっていても、仕事の関係で(一度退職した後も、週三日で働いていました)行けなかったのですが、この春からは行きたい時に行ける身分になりました。

 (大王わさび農場)

 (同じく)

 (同じく)


気が付けば、上高地線が開通してたようで、上高地ライブカメラには、そこそこ賑わいをみせる河童橋が映しだされています。今年は穂高の雪が少ないように見えますが…。ライブカメラを見ていたら、すぐにでも飛んで行きたくなりました。


妹背山の桜は…(人形浄瑠璃)

2016-04-16 22:01:56 | 日記
熊本を中心に地震が続いています。被害も甚大なようです。
被害に遇われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
熊本には、観光で何回もお世話になったところです。
熊本城や阿蘇神社にも被害が出ているようです。建物も大事ですが、やはり人命が一番です。
とりあえず、地震がおさまってくれることを願っています。


さて、今年も、吉野山の桜を見に行かずじまいでした。
そんな折り、文楽劇場で吉野の桜と出会うことができたのです。ちょっと悲しい桜でしたが…。

4月15日は、人形浄瑠璃を観劇しました。演目は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」です。
 (パンフレットより)

パンフレットによると、「中大兄皇子(のちの天智天皇)と中臣鎌足(藤原鎌足)が、権勢を振う蘇我入鹿を打倒した事件を題材に、大和地方の伝説を取り入れた近松半二らによる名作です」とありました。

なになに、中大兄皇子や中臣鎌足といえば、「大化の改新」ではありませんか。そんな古代の話を人形浄瑠璃でするのかと、興味津々で出かけました。
時代物と言われるものでは、源平の時代(義経千本桜など)や戦国時代のものしか知らなかったのですが、古代の話もあったんですね。しかし、舞台は古代の話(蘇我入鹿や天智帝が登場していました)でしたが、服装や会話や考え方などは、江戸時代そのものでした。
まあ、文楽なのでしかたがありません。そんなことをつっこんでいる方が野暮というものですね。
それにしても、蘇我入鹿がえらい悪人に描かれていました。蘇我氏は、ほんとうに悪い一族だったんでしょうか…?

今回は、何と言っても舞台装置が良かったです。左右に館があり、その間を吉野川が流れているという舞台設定です。(本当に川が流れていました)
 (舞台の模型です)

そして、左右の床(太夫・三味線の舞台)に、それぞれ太夫と三味線が上がり、掛け合いながらすすめてゆきます。これが、すばらしかったです。ステレオや!と言う感じです。

お話の方は、華やかな舞台とは裏腹に…。パンフレットによれば、「川を挟んで向かい合う花爛漫の山を舞台に悲劇が繰り広げられます」というものでした。このへんは、いつもの人形浄瑠璃の世界です。
 (背山側:パンフより)

ところで、この話は、日本版「ロミオとジュリエット」と言われているらしいです。
 (妹山側:パンフより)

今回の「妹背山婦女庭訓」は、なかなか感激しました。(シャレとちがいますよ)
そして、満開の桜が、悲劇を一段と際立たせるように咲き誇っていました。

安曇野カメラ散歩(その3)

2016-04-15 19:47:05 | カメラ紀行
大王わさび農場は、今や安曇野を代表する観光地といえるでしょう。
ここへは、その昔、白馬からのスキーの帰りによく立ち寄りました。その頃は、まだ現在のような大規模な観光農場というイメージではありませんでした。(まだ、長野道も無かった時代で、白馬から伊北までは地道を走っていました)





アルプスからの湧き水は、ほんとうに清らかです。この水が、美味しいわさびを育てるんでしょう。
ここでは、わさびソフトクリームやわさびビールも飲むことができます。夏に飲んだのですが、わさびビールは、青汁みたいな色でした。





黒澤明監督の映画のロケ地にも使われたそうです。私は見ていませんが、この水車も出演したんでしょうか?

ところで、安曇野の安曇というのは、福岡県の志賀島あたりを本拠とした海の民である阿曇氏が移り住んだところから生じた名称と言われてます。いつの時代か定かではありませんが、フォッサマグナに沿った道を越えてやって来たのでしょうか?古代のロマンを感じるところです。
安曇野の穂高町にある穂高神社には、「御船祭」があり、海の民であったことをしのぶことができます。ちなみに、穂高神社の奥宮は上高地の明神にあり、嶺宮は奥穂高岳の頂上にあります。

 (展望台からの常念岳:右端が大天井岳)

 (常念岳をアップ)

あっ!常念坊が見えてる!(わかりますか?)画面左の三角形のところの下の方に丸い黒い点がありますが、そこが頭で、とっくりをもっている姿です。常念坊という人の名前から常念岳という名前になったそうです。ちなみに、この雪形があらわれたら田植えの時期らしいですよ。

 (園内の道祖神)

安曇野に行けば必ず立ち寄るそば屋さんがあります。「そば処常念」というお店で、古い民家をそのままお店にしています。お店からは常念岳が手に取るように見えます。今回は、時間の関係で寄ることができませんでした。
まだ10時でしたが、ぼつぼつ帰るとしましょう。


帰る途中、岡谷の出早公園のカタクリが咲き始めということなので寄ってみました。たしかに咲き始めという感じでした。ほとんどの花がつぼみで下を向いていました。「上を向いて歩こうぜ」と花に言ってみましたが…。




ボブ・ディランに会いに行って来ました

2016-04-14 21:02:22 | 音楽の話
4月13日の夜は、フェスティバルホールでのボブ・ディランのライブに行って来ました。
ボブ・ディランのことを語り出すと長くなるので、今日は語りませんが。

 (CDテンペストから)

多分、こんなメンバーで来ていたのでしょう?

さて、ライブの方は予想していた通りのものでした。最近のアルバムからの曲がほとんどで、知らない曲ばかりでした。知っていたとしてもアレンジがすごいので分かりませんが…。

暗めの照明の中、ウッドベースとドラムはブラシ打ちというジャズっぽい演奏に乗せて、スタンダードナンバーを歌うディランは、やっぱしディランでした。(良かったということですよ)

ギターのお兄さんも上手でした。何しろ暗いので、メンバーの顔もよく見えません。セピア色の世界といった感じです。

ディランは75歳になるそうで、ステージ上で動き回ることもなく、センターのスタンドマイクとキーボードの往復といった動きだけでした。それでも、時たま吹くハーモニカはすばらしかったです。

当日のセットリストやメンバーは、詳しく書かれているものがあるので、ネットで調べてもらうことにして、そんなことはどうでもいいって感じで、ディランの歌声に聞き入っていました。

芭蕉さんの句に「さまざまなこと思い出す桜かな」というのがありますが、「さまざまなこと思い出すディランかな」という心境でした。さまざまなことが思い出されて、あっという間の2時間でした。

観客は、やはり年配の方がほとんどでした。みなさんも、大人の聴き方をされていました。

写真撮影は禁止なので、ライブ会場の写真はありません。あまりライブのレポートにはなっていませんが…。


ところで、生でディランを聴くのは、今回で3回目になります。
はじめて聴いたのは1978年の初来日の時です。確か、枚方の松下電器体育館で聴いたと思います。松下電器って、今のパナソニックのことですよ。その時のことは、残念ながらあまり覚えていません。
2回目が2010年のZEPP OSAKAです。この時は、全員立ち見席で、ちょっと疲れました。音が大きすぎて、ディランの声もあまり出ていなかったというのが感想です。
今回が3回目ですが、さすがフェスティバルホール、音響がいいですね!

 (昔のディラン)

ディランの来日も、これが最後になるような気がするんですが…。

Forever young forever young
May you stay forever young
(いつまでも若く、いつまでも若く 
あなたがいつまでも若くありますように)