はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

花の吉野山桜紀行(その四)

2019-04-25 19:30:00 | カメラ紀行
上千本をめざして登っています。

まだ蔵王堂が近くにあります。



中千本の桜の中をバスが走ります。



桜の中を歩くのも気持ちが良さそうです。



何度振り返っても、そんなに進んでいません(笑)



吉野山の桜といえば西行さんや芭蕉さんが知られているのですが、実は秀吉さんも吉野山で花見をしているのです。



秀吉さん、いや太閤さんが一番権勢を誇っていた1594年に吉野山に花見に訪れました。その数5千人といわれています。



家康をはじめ、錚々たる武将やら茶人、連歌師を引き連れての花見だったそうで、いかにも秀吉さんらしい話です。



ところが長雨にたたられたそうで、ゴウを煮やした秀吉は、吉野山に火をかけると言ったとか。これもまた、いかにも秀吉らしい話です。



同行していた僧があわてて、吉野全山の僧たちに命じて晴天祈願をしたところ、翌日には晴れ上がり盛大に豪華絢爛な花見が開催されたそうです。



さすがの秀吉も吉野山の神仏の霊験に感じ入ったとか‥。焼き払われずに良かったです。こんな素晴らしい景色が見られなくなったんですから。



太閤さんの花見の遺品?そんなことはありません(笑)



そんなことを思い出しているうちに、上千本に近づいて来たようです。



ここだけ光が当たって幻想的な桜の木が見られました。



この辺りがどうやら上千本のようです。



もう少し上まで登ってみることにします。



<つづきます>

※訪問日 2919.4.13

花の吉野山桜紀行(その三)

2019-04-24 19:30:00 | カメラ紀行
臨時駐車場から歩き出してかれこれ2時間、けっこう登って来たようです。
時刻は8時過ぎです。そろそろお腹が空いて来たので、コンビニで買って来たおにぎりを食べることにしました。

とある公園のベンチに座って、桜を眺めながら食べるおにぎりは美味しいです。



上を見上げても桜の木です。



ふと隣に座られていた二人組の女性をみると、なんと優雅に野点をしておられました。風流ですねと声をかけると、召し上がれとお誘いいただきました。



美味しいお茶をいただきながら眺める吉野山の桜は、また一味ちがったものに見えました。



なんとも品のあるお二人に接して、必死にカメラで桜を追いかけまわしている自分が恥ずかしくなりました。



やはりゆったりとした気持ちを持って桜を愛でたいものです。吉野山で日本の心を学ばせていただきました。



野鳥が枝で笑っていました。



とはいえ、桜の写真は続きます(笑)



中千本の桜の中に如意輪寺が見えました。



如意輪寺は後醍醐天皇ゆかりのお寺です。吉野は南朝の歴史と深く結びついている地です。



ところで、吉野山の桜は「花見」のためではなく、山岳宗教と密接に結びついた信仰の桜として現在まで大切に保護されて来たそうです。



1300年も昔に活躍した修験道の開祖とされる役小角が起源とされるそうです。



しかし、花の吉野山とはよくいったものです。



蔵王堂が見えますが、もう少し登らないとポスターでよく見る風景には出会えないようです。



上千本をめざして、もう少し上まで登って行きます。



<つづきます>

※訪問日 2019.4.13

<お知らせ>
明日から角館の桜を見に行きます。二泊三日の予定ですが、三日とも雨の予報です。雨男の私らしい天気になりそうです(笑)
その後も10連休でバタバタしそうなので、しばらくの間、皆さんのブログへの訪問やコメント等もお休みさせていただきます。
ブログは予約投稿しておきますので、ご覧いただきますようお願いします。

花の吉野山桜紀行(その二)

2019-04-23 19:35:35 | カメラ紀行
「これはこれはとばかり花の吉野山へ桜紀行」は、タイトルが長すぎるので短くしました(笑)
写真を撮りながらなので、なかなか前には進みません。やっと近鉄吉野駅が見える所までやって来ました。

ちょうど吉野駅に電車が到着したようです。桜と近鉄電車のいい写真が撮れたと思うのですが‥。



7時を過ぎて、山の桜も少しずつ明るくなって来ました。



朝の優しい光が桜を照らします。



桜の枝の先に光が当たっていました。



桜に朝日が当たって輝いていました。



そうこうしながらも、黒門までやって来ました。時刻はまだ7時過ぎですが、人は多かったです。



黒門の先にあった枝垂れ桜です。



こちらはレンギョウでしょうか。



屋根の上でイソヒヨドリ(でしょうか?)が、さかんに囀っていました。



ポツンんと桜です。



吉水神社への参道から見た金峰山寺蔵王堂です。ここからの眺めもポスターになっているのですが、プロのようにはいきません。



吉水神社はまだ開いていなかったので、手前から一目千本を眺めましたが、境内から眺めるような景色は見られませんでした。



この辺りが中千本と呼ばれているところです。



道の両側にはお寺や宿坊・お土産物屋が並んでいますが、こんな素敵なお家もありました。



この道を西行さんやら芭蕉さんも歩いたのでしょうか。そう考えると嬉しくなって来ました。



<つづきます>

※訪問日 2019.4.13

これはこれはとばかり花の吉野山へ桜紀行(その一)

2019-04-22 20:50:05 | カメラ紀行
今年の桜旅は、3月29日の京都御苑の糸桜から始まって、万博公園・根来寺・哲学の道・嵐山・大阪城・八幡市の背割り桜・藤原宮・宇陀の又兵衛桜と、関西を中心に桜を追いかけてきました。
今回は、関西の桜旅の締めくくりとして4月13日に訪れた吉野山の桜を何回かに分けて綴っていきます。
この時期の吉野山は大混雑が当たり前です。ましてや私が訪れた13日は土曜日で天気は上々(翌日の日曜は雨の予想)、おまけに吉野山の桜は見頃(上千本)と来たら、混まないわけがありません。
ということで、家を朝の4時半に出発し吉野山の観光駐車場に6時過ぎに着いたのですが、すでに満車(バス専用になることもあって)ということで、徒歩で15分ほど手前の臨時駐車場に入れることが出来ました。

テクテクと歩いて観光駐車場を過ぎた頃から桜が見えて来ました。時刻は6時40分ごろです。



谷の底にはまだ陽が届きません。



この辺りは下千本と呼ばれるところです。



ずっと先の方をめざして歩いて行きます。上千本までは歩きたいものです。



遠くの山の上に光が当たって、桜が輝いていました。



霞んだような朝の陽光です。



谷の底にも少しずつ陽が射してきたようです。



ところで、今回テーマにさせていただいたのは安原貞室の句です。



「これはこれはとばかり」、言葉にならない感動がよく伝わってきます。酩酊していたとも言われていますが(笑)



芭蕉さんもそのことを『笈の小文』で「かの貞室が是は是はと打ちなぐりたるに、われはいはん言葉もなくて、いたずらに口を閉じたる‥」と書いています。



芭蕉さんのことはまた書きますが、松島と同じように吉野山でも名作と呼ばれるような俳句を作らなかったようです。



桜といえば、今でこそソメイヨシノが有名ですが、吉野山の桜はソメイヨシノではありません。ヨシノと言う名がついているのですが、それは日本一の桜の名所にあやかって名付けられたものなのです。



吉野山の桜はシロヤマザクラというヤマザクラです。吉野山の桜のことについては、おいおい話していきたいと思います。



その中に枝垂れ桜が咲いていました。



これはこれで美しい桜です。



<つづきます>

※訪問日 2019.4.13

憧れの又兵衛桜(最終章)

2019-04-21 18:10:15 | 花めぐり
4月9日に訪れた又兵衛桜を綴ってきましたが、今回が最終回です。
この日は天気にも恵まれて、見頃を迎えた又兵衛桜をじっくりと撮影することができました。
前回までは又兵衛桜の下をまわりながらの撮影でしたが、今回は少しずつ離れながら望遠レンズで写したものです。
今回も同じような写真が続きますが、飽きずに見ていただければ嬉しいです。

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たった1本の桜なんですが、やはり沢山の人が訪れるだけのことがありました。今回初めて又兵衛桜に出会いましたが、人を惹きつける強いパワーを感じることができました。
今回は、takayanさんご夫婦・錫杖さんご夫婦とご一緒させていただいたのですが、とても楽しく撮影をすることができました。ありがとうございました。

※訪問日 2019.4.9