花ごよみ

映画、本、写真など・

ムンク展

2008-01-27 | 美術
兵庫県立美術館
(神戸市中央区)


1月19日~3月30日

 


 



【叫び】で名高い、
ノールウェーの画家ムンク。

不安、絶望、恐怖、
人間の内面の感情、精神症的な心の断面、
現実から逃れるための手段としての絵画。
生身の人間を描いたといわれるムンク。

1863~1944

この展覧会では表現主義の画家というより
装飾画家としてのムンクの印象が強いです。

色彩豊かな暖かい絵も多く、
ムンクの今までの心の内面を描いた
暗い絵という、これまでのイメージを
一新させる展覧会です。

生命のフリーズ(帯状装飾)
複数の絵を並べることによって
醸し出される、
一つの絵とは
異なるイメージを作り出す、
装飾のプロジェクト。

フレイアチョコレート工場の社員食堂には、
安らぎを感じるフリーズ。

オスロ大学の壁画は雄大で、
自然と人間の調和。

オスロ市庁には、
労働者フリーズが今も
飾られています。

生命のフリーズ~労働者フリーズ
ムンクの絵は明るく、
静かな心が感じられる絵に、
変わっていきます。

変遷はあっても、
一貫して感じられるのは、
人間の命、悩み、恐れ
を描き続けたということです。

暗~い絵という先入観だけで、
行くのを躊躇していたのですが
惹きつけられる絵が多く
行ってよかったといえる展覧会でした。







コメント (6)
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