「四畳半神話大系」
「新釈走れメロス他四篇」
「夜は短し歩けよ乙女」などと同じく、
この作品も舞台は古都京都。
骨董屋、
きつねのお面、
胴の長いけもの…。
奇妙な出来事が、
現実に起こりそうな、
京都が舞台の独特な世界。
4編からなる奇譚集。
この作品は、
今までの彼の作品とは、
かなり異なっていて、
新たな挑戦を感じます。
古都、京都の町ならではの
一種異様な空間を背景として
湿度の高さを感じさせる物語。
非日常的な雰囲気を漂わせている。
静かで不気味な空気。
あり得ないことは分かっているのに
どこかにあり得そうな話。
ほの暗い恐怖が直ぐそばに…。
不思議は不思議のままなので
読み終えた後、
不気味さがそのまま心の底辺に沈殿して
すっきりした気持ちにはなれない。
きつねにバカされたような…
そこが作者のねらい目なのかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/8f/2167c12ae5edb2e9f9f1644c77cb5351.jpg)
譲ってもらった本です。
読む本は、いつもは図書館で借りるか、
買うとしても文庫本だけなのに…。
うれしいです。
でも「鴨川ホルモー」だけ、
返してくれと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
まだ読んでいないのに…。