大沢たかおが演じます。
その妻に長谷川京子。
長男の誠一郎には加藤清史郎君。
水戸藩主、徳川斉昭に北大路欣也、
井伊直弼には伊武雅刀。
柄本明、生瀬勝久、渡辺裕之、
池内博之、西村雅彦等が出演
監督は佐藤純彌。
原作は吉村昭の同名小説。
ペリーが来航。
そして安政の大獄。
攘夷派の水戸藩の浪士と、
薩摩藩の浪士18名が意を決して、
開国派の時の権力者、
大老、井伊直弼(伊武雅刀)を、
桜田門外で首を奪った事件。
「桜田門外ノ変」。
その後、挙兵する約束の薩摩藩。
でも挙兵はなかった。
その上、水戸藩からも、
追われることになってしまった、
事件の首謀者の一人、
鉄之助(大沢たかお)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/f7/51a3d0617f2b9dfd83b29c856bf8b35c.jpg)
「桜田門外」の事件を端緒として、
幕府の崩壊の始まり、
攘夷運動が高まり、
明治維新へと時代は進んでいきます。
映画では、あまり知られていなかった
この事件に関わることになった、
水戸藩の浪士達のことを描いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/6a/eabc802f2bb017eb9fc7377034a9a954.jpg)
ぼたん雪降る、
桜田門外の壮絶なシーン。
信じていた他藩の、
現実を見据えた、
心変わりに出会い、
望みが踏みにじられていく過程。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e2/ad1c24db0611e55352fb011e60e72352.jpg)
井伊直弼一人の命、
そのたった一名の命の代償となった、
あまりにも数多くの人の尊い命。
高橋多一郎親子
(生瀬勝久、須賀健太 )のシーン、
息子と共に死に行く場所を、
探し求める場面は、
本より映像で見るとリアルで、
悲しみが倍増します。
テロに加わった人達が、
最後にたどり着くのは、
悲しみとむなしさだけ。
国の未来を憂えるばかりに、
個人の幸せを捨て、
自らテロリストとしての、
苦難の道に進んだ水戸藩士達。
本当の意味での
悪役のいないこの映画、
娯楽性はあまりなくても
心にズシンと重く感じられ、
辛くて悲しくなりました。
上映中、度々、
目がウルウル。
主題歌はチベット出身の歌手、
alanが情緒たっぷりに歌い上げる、
『悲しみは雪に眠る』
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