ジヴェルニーの食卓
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色彩の魔術師といわれ
冬の日だまりのようなマティスと
夏の真昼のようなピカソの関係。
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瞬間を描くことに力を費やしたドガ
『14歳の小さな踊り子』に関する
ある事情。
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セザンヌとセザンヌを支援した
『タンギー爺さん』という画商。
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睡蓮の絵に
秘められたモネと彼の家族愛。
…といった風に
マティス・ドガ・セザンヌ・モネ、
印象派の巨匠達を描いた
4つの短編。
画家のごく近くにいた人たちにより語られる
画家と画家の生活に関わるエピソード。
本の中に出てくる作品を
ネットで検索しながら読みました。
絵に込められた
画家の気持ちが
身近に感じられます。
作品が持つ素晴らしさ、魅力を
この本の作者が
紹介してくれているようでした。
画家達が生きた時代を
時空を超え
追体験した気分になります。
描写の美しさ、
温かい雰囲気…
優しい光に包まれたような
物語でした。