最後の命 (講談社文庫)
映画化すると帯に
書かれていたのを見て読みました。
幼い頃のトラウマ、
抱えきれないほどの重みに
精神に変調をきたしてしまう主人公と冴木。
ミステリーとしても読めます。
ゆがんだ精神世界の中に生きることを、
強いられた二人。
暗くて重苦しい世界観。
親友というべき二人の関係は
救いのないなか唯一、
小さな明かりがが見いだせます。
でもやっぱり冴木の狂ってしまった人生は
絶望しかないのかな。
全編漂うむなしさ、寂しさ。
気持ちが沈んでしまう物語でした。
この本は電車内で読む文庫本、
一つ前にアップしたのは
図書館で借りたハードカバー。
本のタイトル横に名前を
記したところで気が付きました。
偶然、同じ作家の本を
同時に読んでいたとは。
びっくりです。
やっぱりどちらも暗いです。