ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
昭和の初期、D機関という
諜報員養成所に関する
ミステリー・スパイ小説。
ハイレベルな能力を駆使して
活動するスパイ達の作戦、
行動が描かれています。
ずっと前に買って、
読んでいなかったこの本、
映画化を知ってやっと読む気になりました。
[ジョーカー・ゲーム]親日派の外国人のスパイ容疑。
[幽霊-ゴースト]D機関卒業生がイギリス総領事館公邸を調査。
[ロビンソン]英国諜報機関に捕らえられたD機関卒業生の脱出。
[魔都]舞台は上海、派遣憲兵隊大尉を調査。
[XX-ダブル・クロス]二重スパイと密室殺人の真実。
・・・という風に短編集の形をとっています。
一度登場した人物は
それ以降の登場はなく、
主役が各編ごとに変わっていきます。
唯一、陸軍の中での、
スパイ養成機関の設立者であって
スパイ養成機関=D機関を司る
結城中佐と言う人物だけは、
各編に登場があります。
「死ぬな、殺すな、とらわれるな」という
スパイとしての確固たる信条を持つ
結城中佐の存在が、
暗闇にきらりと一筋の
光を放っていてかこいい!!