蜜蜂と遠雷
父と旅し自分のピアノを持たない
風間塵15歳。
天才少女であった過去を持つ栄伝亜夜20歳。
名門ジュリアード音楽院のマサル19歳。
楽器店勤務のサラリーマン、高島明石28歳。
彼ら4人を主として、
ピアノコンクールに挑む人々の物語。
コンテスタント、審査員など、
物語の登場人物の視点から
コンクールを追っかけていきます。
心が成長、変化していく
4人のコンテスタント達。
彼らを通じて音楽の美しさが
描かれていました。
音楽を生き生きとした文章によって表現。
曲が分からなくても楽しめました。
まるで音が聞こえてくるようです。
描写力、表現力の豊かさに
満ちあふれていました。
演奏、曲がストーリーを持ったり、
景色になったり…。
不思議な感覚に導かれる小説です。
第156回直木賞を受賞作品。