花ごよみ

映画、本、写真など・

蜂蜜と遠雷  恩田陸

2017-04-01 | 本 あ行(作家)

蜜蜂と遠雷

父と旅し自分のピアノを持たない
風間塵15歳。
天才少女であった過去を持つ栄伝亜夜20歳。 
名門ジュリアード音楽院のマサル19歳。
楽器店勤務のサラリーマン、高島明石28歳。

彼ら4人を主として、
ピアノコンクールに挑む人々の物語。

コンテスタント、審査員など、
物語の登場人物の視点から
コンクールを追っかけていきます。

心が成長、変化していく
4人のコンテスタント達。
彼らを通じて音楽の美しさが
描かれていました。

音楽を生き生きとした文章によって表現。
曲が分からなくても楽しめました。
まるで音が聞こえてくるようです。
描写力、表現力の豊かさに
満ちあふれていました。

演奏、曲がストーリーを持ったり、
景色になったり…。
不思議な感覚に導かれる小説です。

第156回直木賞を受賞作品。   


コメント (2)
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