花ごよみ

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孤狼の血  柚月裕子

2017-10-24 | 本 ま、や行(作家)

孤狼の血 (角川文庫)

舞台は昭和63年の広島。

所轄署の捜査二課に配属された
新人刑事の日岡は、
暴力団に対応している
大上に付くことになった。

大上は暴力団との癒着、
そして警察上層部の
弱みを握っているという噂がある人物。

強引な違法捜査を行う大上。
正義の意味、
正義の行動とは何なのか、
本当に信頼できるのは誰なのか。
戸惑いを覚える日岡。


そんななか少数精鋭の武闘派、尾谷組と
大組織の仁正会の抗争の
激しさが増していく。

尾谷組、仁正会、
この二つの暴力団とも顔が効く大上。
彼はこの暴力団同士の抗争を阻止するため
大胆な行動を起こす。

日岡は大上に対しての気持ちが
変わっていくのを感じる。

暴力団同士の抗争は大きくなっていき
大上、日岡の所までも危険が忍び寄ってくる。


正義とは何か、信じられるのは誰か。
日岡は本当の試練に立ち向かっていく。

暴力団の抗争とそれに立ち向かう刑事、
こんな話なのに泣けました。

映画化を知り読みました。
役所広司と松坂桃李が、
大上、日岡を演じます。





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