光 (集英社文庫)
全編、暴力と悲しみに覆われた
重苦しい作品。
人間が持っている
闇の部分を描いていて
救われることのない暗い物語でした。
今までの三浦しをんとは
ひと味違った感じの小説です。
巨大な津波に襲われた島、
壊滅状態の島で生き残った幼馴染み3人。
彼らの20年後を描いた物語。
映画は見ていませんが
映画化ということで読んでみました。
映画では信之役が井浦新。
輔は瑛太。
心が虚ろになってしまった
信之役の井浦新は
イメージがぴったり。
信之、輔、美花、南海子、
登場人物はそれぞれが
心に闇を宿していて
読んでいて気が滅入りましたが、
話の展開が気になって
読み進めました。
影はあっても
光はどこにも見えません。
彼らには光が見えるのでしょうか?