映画化された
『護られなかった者たちへ』の、
「宮城県警シリーズ」の2弾目。
東北宮城が舞台。
笘篠刑事の妻は津波で流され、
行方不明。
それなのに女性の遺留品の免許証は
笘篠刑事の妻の名義になっていた。
その免許証は妻の名義の偽造品。
行方不明者の名義で生きていた男も
本人ではない身元を証明するものを持った人物。
行方不明者のリストの流出、
住民票の偽造を図ったのは誰なのか。
行方不明の妻の名前を
使用されていた苫篠。
重い心を抱えながら捜査につく。
家族を震災によってなくした男。
かつてはまっすぐ生きていたのに。
震災、その日が境界線となって
心もどこかになくしてしまった。
深い心の傷。
いつもの中山七里のどんでん返しもなく
やりきれない重い物語でした。
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