春の大和路を訪ねた。
奈良街のにぎわいを抜けると猿沢池、興福寺、奈良公園を過ぎ、やがて朱色鮮やかな楼門の春日大社に至る道にはあちこち八重桜が愛らしく咲き始めている。そっとふれてみる。ふわっとやさしい感触に旅の心も癒されてゆく。
奈良を遠く離れてみると思いはいっそう深く、懐かしさがこみ上げてくる。
「万葉集」を繙いてみたい……。大宮人のような風雅な気分で、時を忘れ飛火野辺りを歩き通した。
「あおによし奈良の都は咲く花の匂ふがごとく今盛りなり」
姶良町西餅田 中村頼子(61) 2006/5/16 掲載
奈良街のにぎわいを抜けると猿沢池、興福寺、奈良公園を過ぎ、やがて朱色鮮やかな楼門の春日大社に至る道にはあちこち八重桜が愛らしく咲き始めている。そっとふれてみる。ふわっとやさしい感触に旅の心も癒されてゆく。
奈良を遠く離れてみると思いはいっそう深く、懐かしさがこみ上げてくる。
「万葉集」を繙いてみたい……。大宮人のような風雅な気分で、時を忘れ飛火野辺りを歩き通した。
「あおによし奈良の都は咲く花の匂ふがごとく今盛りなり」
姶良町西餅田 中村頼子(61) 2006/5/16 掲載