日曜日、図書館は利用者でごった返していた。閲覧席が一つ空いていたのですぐさま座った。対面席には2人の小さな男の子が一つの椅子にちょこんと腰掛け、新聞の縮刷版に熱中していた。顔を見るとそっくりだ。「君たち双子ね」と聞くと、一緒に「はい」と答え、「小学生ね」と聞くと、また一緒に「はい」と答える。「そんな小さな字の新聞を読むってすごいね」と言うと黙したまま。帰り際「さようなら」と私に一礼した。またまた一緒にだ。話には聞いていたが、双子って何もかも一緒? 双子の動作を長い時間目の当たりにした驚きの一日だった。
鹿児島市 川端清一郎(59) 2007/1/19 掲載
写真は本文と関係ありません。
鹿児島市 川端清一郎(59) 2007/1/19 掲載
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