はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

リフォーム

2013-04-20 17:22:09 | アカショウビンのつぶやき

築30数年の我が家は、相当ガタがきています。
これまでも、小さなリフォームを繰り返してきました。

一日のうち、私が一番長く過ごす、パソコンルームは
なんと、新築当時は主人の両親が使っていたキッチン。
流し台がそのままで、床はベコベコ…。

子供たちから
「お金は心配しないでいいから、なんとかしたら…」
と、いつも言われていました。

でも、リフォームをし始めると、
あっちもこっちも手を入れないとならないから…と、
理由にもならぬ言い訳でしのいできましたが、
とうとう床が抜けそうになり、手を入れることにしました。

床板を新しくし、ついでにパソコンデスクも誂え(?)ました。

身長が140㌢そこそこのアカショウビンですから、
市販のパソコンデスクでは厳しいのです。

知り合いのSさんに、ぐっと低く作っていただきました。



杉板を張り合わせた、シンプルな縞模様が素敵です。


指物技法という、特殊な工法を用い、釘は1本も使わないため、
耐用年数が長い、ソリや曲がりを発生させない
などの利点があるそうです。

これは「ありすりざん」と言う、はめ込みの技だそうです。
杉材を使っているため、乾湿が激しいとひずみがでるので、
4層塗りで仕上げてあります。

流しを撤去したパソコンルームは、
広々として使いやすくなりました。
益々、パソコンに向かう時間が長くなりそう…。


「今年の命日」

2013-04-20 15:53:05 | 岩国エッセイサロンより
2013年4月20日 (土)

岩国市  会 員   片山 清勝

父は退職直前に急逝。病身の母は、心待ちしていたその日を失ったことでより体調を悪くした。間もなく私は結婚。嫁姑の小さな不和はあったが、「嫁にみとってもらう」が母の口癖に。その願いどおりに旅立ったのは、同居から二十余年たっていた。棺の中の顔を見ながら、病状の急変で幾度も早退したことを思い出し、「この年までよく生きてくれた」と話しかけた。

私は間もなく母の享年73歳になる。過去帳を開きつつ「本当はもっと生きて、したいこともあっただろう」。自分の充実した今の生活実感から、そう感じる。生きていれば100歳。
  (2013.04.20 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載

自転車通学 安全願う

2013-04-20 15:50:36 | 岩国エッセイサロンより
2013年4月19日 (金)

    岩国市  会 員   片山清勝

 自転車事故のあまりの多さに驚いた。新学期に、新しく自転車通学を始めた生徒さんの参考になればと思う。
 日本損害保険協会の資料では、2011年の自転車乗用中の事故件数は14万件を超えている。
 死傷者数も14万人を超え、その40%を若者と子どもが占めている。最近は、自転車の加害事故も増加し、高額の賠償責任を負う事例も報道されている。
 中学生はヘルメットを着用しているが、高校生の着用は見掛けない。また、交差点での安全確認や、危険箇所での一時停止が十分ではない。会話しながらの並走、携帯電話使用なども街中で見掛ける気になる行為だ。
 事故には必ず相手がある。人であったり、障害物であったり。飛び出しなど、避け切れないさまざまな原因がある。
 事故は「させても、してもいけない」と自分へ言い聞かせ、正しい利用を心掛けてほしい。自転車は軽車両だ。ルールを守って安全な自転車通学をしてほしい。

  (2013.04.19 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載