お花見を満喫し、妹家族と温泉に行った。
乳白色の「美人の湯」に身を沈めると、まるで美しくを約束したような錯覚になり、心地よく湯煙の中、眼を閉じていた。「そろそろ上がろうか」と妹は湯からあがったとたんにずっこけてしまった。慌てた私は打撲した足を水で冷やしやりながら、大事に至らず安堵した。
年齢を重ねると気持ちでは分かっていても体がついてこない。何事もほどほどがよいのかもしれないと、お互いすべらないようにと手を取り合い、温泉を出た。
鹿児島市 竹之内美知子 2016/5/8毎日新聞鹿児島版掲載
乳白色の「美人の湯」に身を沈めると、まるで美しくを約束したような錯覚になり、心地よく湯煙の中、眼を閉じていた。「そろそろ上がろうか」と妹は湯からあがったとたんにずっこけてしまった。慌てた私は打撲した足を水で冷やしやりながら、大事に至らず安堵した。
年齢を重ねると気持ちでは分かっていても体がついてこない。何事もほどほどがよいのかもしれないと、お互いすべらないようにと手を取り合い、温泉を出た。
鹿児島市 竹之内美知子 2016/5/8毎日新聞鹿児島版掲載