去年の秋、友がコブタカナを作ってみないといって苗をくれた。どん野菜か興味があった。冬は例年になく寒かったが、3月には広い歯を幾重にもつけ大株になった。茎をよく見ると中ほどが子供の頃、柱で額を打ち、コブができたことを思いださせるような膨らみがあり、おかしみがあった。コブは日ごとに膨らみタコのように突き出してきた。自然の造形に驚いた。
先日収穫、漬物にした。即席の甘酢漬けにしたものを食べてみた。コブは繊維もなくて柔らかくおいしい。品質改良から生れたのだろうか。1株残しておいた。採種してみよう。
出水市 年神貞子 2016/5/10 毎日新聞鹿児島版掲載