病院の待合室で高校時代の恩師と偶然一緒になった。当時の先生で健在なのは、市内に住む91歳になる原田先生ただ一人である。あいさつして横に座ると大変喜ばれて会話がはずんだ。
先生には子どもさんがなく、4年前に奥さまが他界されてからは1人暮らしである。食事や買い物のことなど日々の生活をいろいろと聞いた。不自由な中でも最も寂しいのは、終日会話のない日々が続くことだ。こうして教え子と話す時間がとてもうれしい。会話しながら高校時代を思い出し、私もうれしかったがとてもつらかった。幸い、病院は連休明けで混んでいた。
志布志市 一木法明 2016/5/22 毎日新聞鹿児島版掲載
先生には子どもさんがなく、4年前に奥さまが他界されてからは1人暮らしである。食事や買い物のことなど日々の生活をいろいろと聞いた。不自由な中でも最も寂しいのは、終日会話のない日々が続くことだ。こうして教え子と話す時間がとてもうれしい。会話しながら高校時代を思い出し、私もうれしかったがとてもつらかった。幸い、病院は連休明けで混んでいた。
志布志市 一木法明 2016/5/22 毎日新聞鹿児島版掲載