4月から近隣10軒の班長になった。大きなイベントは亡き母が始めた花見会と秋の月見会。
花見会は新型コロナで中止された。何とか月見会を実現しようと皆の意見を調整した。全戸賛成で実施の運びとなった。中秋の名月から2日後の夕方、新型コロナ対策を講じながら楽しい食事会が実現した。
翌々日、入院中だった西隣のご主人が亡くなった。年明けには斜め隣の若い家族の新居が完成する。春になれば、南隣の家族に3人続いた男子の後に待望の女の子が生まれる。母が私の成人記念に植えた桜の大樹の下で花見会を盛大に行いたい。
宮崎県串間市 岩下龍吉(68) 2021/1/1 毎日新聞鹿児島版掲載