はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

訪れ

2021-01-27 10:19:41 | はがき随筆
 7時を過ぎると朝日が庭に届く。と、マユミの木に揺れる小型のメジロがやってきて小さな実を食し、レモンの大木へ移り、 日の光を揺すりながらフェンス へ降りてくる。花はチロリアン ランプのみなのにと心配してい ると、その花のところへ居を定め、花の蜜へくちばしを置く。よかったー。もう庭にある実の 木はムラサキシキブ、マユミ、 万両と少ないので気になる。つ がいの影がやがてなくなり、どこかへ飛び立った。 キンカン、 万両はもっとくちばしの大きい ものたちまで待って熟す。いろ いろな小鳥、中鳥? がしばらく は食べにきてくれる。
 鹿児島市   東郷久子(86)   2021.1.27   毎日新聞鹿児島版掲載