はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

正月あれこれ

2012-01-10 17:20:55 | ペン&ぺん
「新年あけましておめでとうございます。今年も、どうぞよろしくお願いします」
 そんな時候のあいさつも、今年は慌ただしく感じました。曜日の並びのためでしょうか。
 年末に、JR鹿児島中央駅や鹿児島空港が、帰省してきた人たちの姿でにぎわったと紙面に掲載しました。そう思ったのもつかの間、年が明けて3日ごろには、Uターンラッシュのピークを迎えました。あっという間だったと感じる方も多いのではないでしょうか。
  ◇
 「あっ、吉村君だ!」
 正月2日、仕事始めの日、支局で箱根駅伝のテレビ放送を見ていて、記者が思わず、声を上げていました。
 「吉村君」とは吉村大輝選手。一昨年、京都の全国高校駅伝で鹿児島実業が全国制覇した時の主将です。担当記者だったため、一緒に京都へ行って取材し、思い入れがあったようです。
 吉村選手は大学に進学し、出場を逃した大学の選手でつくる学連選抜で往路の5区、箱根の山を駆け上がる上り坂の多い23.4㌔を任されていました。後日、記録を調べると区間8位。「山の神」と呼ばれる柏原竜二選手(東洋大)など各チームがエース級をそろえた中での8位は見事でした。正月早々、若い人の成長を見ることができました。
  ◇
 「今年はタツ年。昇り竜のように上昇を」
 仕事始め式や新年会などで、そんなあいさつを耳にします。5日の県中小企業団体中央会の年始会で出席者に取材したところ、県経済は九州新幹線全線開業効果が今年も持続し堅調に推移することを期待する意見が聞かれました。(6日の本紙鹿児島版)。
 えとにあやかり、景気低迷をタツ(断つ)というのが共通の思いでしょう。竜のごとく飛躍の年にしたいものです。
  鹿児島支局長 馬原浩 2012/1/9 毎日新聞掲載

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