薩摩川内市シティセールス推進課に事務局を置く「薩摩川内スピリッツ・きやんせ博覧会」実行委員会が今月7日から11月30日の間、きゃんぱく2011秋旅を開催している。
同市内の秋を満喫する61の体験プログラムを準備し、温泉スタンプラリーなども行っている。体験型の旅としては、パン作りやバター作り、石窯でのピザ作り、伊勢えび漁、農家への宿泊、革製品づくり、甑島で絶景を写真撮影するセミナーなど多彩なメニューが並んでいる。
史跡や観光スポットを回って、記念撮影し次の場所へ急ぐという従来型のツアーとは違って、旅行客が自分で何かを体験するというプランだ。
今年の春に続いての企画で、同課は「春は約1600人が参加し、イチゴ大福づくりなど食べ物関係が人気でした。きゃんぱくのホームページからも予約可能。ぜひ好みの旅をみつけてください」とPRしている。
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体験型宿泊と言えば、南さつま市加世田本町に事務所を置く特定非営利活動法人エコ・リンク・アソシエーションに、以前お邪魔した際に、同法人がコーディネートする農家への民泊が増えていると聞いた。
同法人は、04年に南さつま市周辺の農家への宿泊体験旅行の斡旋(あっせん)を開始。旅行代理店関係者の口コミで学校関係者へ話が広がり、中学生や高校生の修学旅行先として人気を呼んでいる。
今では関東や関西から年約40校1万人が参加。薩摩半島の農家約620軒が宿泊先として登録し1軒あたり生徒3人ほどを1泊ないし2泊させ、農作物の収穫や陶芸などを体験させている。生徒にも好評で、4回目の農家民泊ツアーを申し込んだ学校もあるという。
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秋の行楽シーズン。見て回る観光だけてなく、体験する観光もお勧めかもしれない。
鹿児島支局長 馬原浩 2011/10/17 毎日新聞掲載
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