はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

事務処理

2008-10-09 15:28:41 | かごんま便り
 鹿児島支局が現在地に移って間もなく1年8カ月。それまでは昭和初期の開設から80年近く、鹿児島市小川町にあった。
新聞社の出先という性格上、連日たくさんの郵便物類が届くが、長年の「毎日=小川町」のイメージからか旧住所あての物も少なくない。郵便局や宅急便業者が転送してくれるので助かっているが、その都度、先方には所在地が変わったことを文書(主にファクス)でお知らせするようにしている。
 時折、住所変更を通知したはずのところから再度、旧住所あてに送ってくる。送り主を見ると国の出先や自治体、公民館、学校……。なぜか「官」ばかりだ。再びファクスを送るが、2度目は注意喚起のために「●月●日にもお知らせしましたが……」とあえて断り書きを添えるようにした。
 それでも先日来「3度目」が頻発している。新旧両方のあて先に同じ資料を送ってきた例もあった。さすがに今度はファクス一枚という訳にはいかず、電話で経緯を説明したうえで“事情聴取”した。多くはうっかりミスらしいが、理由が分からずじまいのケースも多々。中にはパソコンの住所録を修正した後に「以前のあて先シールが余っていたから」と上書きもせずそのまま使っていたあきれた役場もあった。
 こういう話を耳にすると普段の仕事ぶりが心配になる。年金記録問題のずさんな事務処理をつい連想してしまう。もう少ししっかりしてほしい!
  ◇   ◇
 1日付の異動で、昨年5月から紙面づくりを統括してきた加藤学デスクが山口支局に転出しました。後任は選挙取材のベテラン、神崎真一・前県政キャップです。新たに福岡から若手の村尾哲(あきら)記者も着任しました。政局の行方はいまだ不透明ですが解散・総選挙の「Xデー」をにらみつつ記者一同、新たな気持ちで取材・執筆に励みます。引き続きご愛読ください。

鹿児島支局長 平山千里 2008/10/6 毎日新聞掲載

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