「越後屋、お主も悪よのう」「いえいえ、お代官様ほどでは…」
利権を獲得する為に菓子折りの下に小判を隠し贈り物とする。
幕府の目付け役の水戸の御老公・光圀がお供の佐々木助三郎と渥美格之進と共に悪党達を退治する勧善懲悪のドラマ。
事実は小説より奇なり、「高浜町、お主も悪よのう」「いえいえ、関電様ほどでは…」
江戸時代と現代の相違点は、懲らしめる役の水戸黄門が不在の点である。
幕府が悪代官以上に悪党で庶民を苦しめるから、悪代官は恐れをなして世間に悪事を公開し謝罪する無政府状態が現代なのだろう。
越後屋も代官も幕府も水戸の御老公も全員悪党ではドラマは成立せず面白くもなんともない。
善と悪の二元論が成立せず、悪一強は悲劇なのだろう。