島国日本 ４７号

島の定義は、オーストラリアより大きい陸地を大陸、グリーンランドより小さい陸地を島とよぶのが、世界共通の考え方である。日本は６８５２個の島で構成される島国である。私が注目するのは小さな無人島で、アホウドリの生息する伊豆鳥島、海底火山の噴火で有名な西の島新島、消滅の危機にある沖の鳥島(写真)など、伊豆諸島・小笠原諸島に属する島である。伊豆諸島は最も北に位置する大島が伊豆半島の最南端である石廊崎よりも北にあり、相模湾の沖合、伊豆半島の東方沖にある島で伊豆諸島最大の面積を持つ。ここから南西へ利島、新島、式根島、神津島、御蔵島、八丈島、青ヶ島がある。青ヶ島が伊豆諸島における有人島の南限であり、これより南にある島（ベヨネース列岩、須美寿島、伊豆鳥島、孀婦岩など）は無人島である。
その先の遥か沖の太平洋には小笠原列島がある。１５９３年に信州深志(松本)の城主小笠原長時の孫、小笠原民部少輔貞頼が発見したとの伝承が名前の由来である。私は信州長野市で少年時代を過ごした。聟島、嫁島、北之島等の聟島(むこじま)列島・父島、兄島、弟島等の父島列島・母島、姉島、妹島等の母島列島・北硫黄島、硫黄島、南硫黄島の火山列島の4つの列島と孤立した島である南鳥島、沖ノ鳥島、西之島からなる。父島、母島、硫黄島、南鳥島以外の島は無人島である。 英語ではBonin Islandsとも呼ばれるが、これは江戸時代の無人島（ぶにんじま）という呼び名に由来する。全域が東京都小笠原村である。
南鳥島(マーカス島)は、東京から１８００km離れた島。日本の島としては日本海溝の東側にあり、日本で唯一太平洋プレート上にある。
東京から約１７４０kmの太平洋に、沖ノ鳥島がある。この島は、東西に４.５km南北に１.８kmの、サンゴ礁の世界でもめずらしい島。潮の満ちている時には、わずか70cmの岩が出るだけの、極めて小さな島である。政府は沖ノ鳥島を中心とする半径２００海里（３７０.４km）、約４０万km²の排他的経済水域を設定することを国際連合に届け出て以降、国際社会から「島」と認められているとしている。沖ノ鳥島のまわりはとても波があらく、岩がけずられて海にしずんでしまうおそれがある。そこで、日本政府は周囲をブロックやコンクリートで固め、岩を波から守っている。 国をあげて、島が消えて経済戦争に負ける恐怖を防止しているのである。日本の最東端及び最南端は東京都であるが、最西端の島は沖縄県与那国島で、最北端は北海道択捉島である。
平成１９年３月１６日、海上保安庁は、同島の周辺海域を航行する船舶や操業漁船の安全と運航能率の増進を図ることを目的として沖ノ鳥島灯台を設置し運用を開始した。日本の領土で有る事を世界に発信する一つの方策である。
私は昭和１９年３月１６日生まれで、昭和と平成の違いだけで同じ日であるが、偶然である。個人で面白がっているだけである。訪ねてみたい島は鹿児島県屋久島である。