風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

眼・耳・鼻・舌・身・意と深層心

2011年10月28日 04時37分43秒 | 随想

四国遍路で田舎道や山中を歩くと様々な思いが心を過ぎる。

歩いても行けども人影が見えない。人家は田や畑の遥か彼方、山道からは遥か下方に小さく見える。

路傍の名も知れない野草の花は眼に優しく、小鳥の鳴き声が耳に飛び込み、田舎の匂いを鼻で感じ、沢水で舌を潤し、風が火照った身を冷やしてくれ、心地よさを意識する。

経験が阿頼耶識に蓄積され、末那識が遍路を継続させる。

金が無くても、文明の利器を使わなくても目的は達成できる。

浅知恵で自然を改造した都市は無駄が満ち溢れ、喜びよりも悩みが多く、不便極まりない。

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