アメリカのサブプライムローンの証券化による住宅バブルの好景気が破綻し、世界同時株安により資産価値2700兆円の富が吹き飛んだという金融危機。
正月の初売りの福袋がサブプライムローンの証券化の本質である。開けてみたら中身はガラクタばかり。百貨店は不良在庫を一掃出来て、ぼろ儲け。年に一度のお祭りだから許される。
アリたちは冬の間の食料を備蓄する為に過酷な労働をし、キリギリスは歌を歌って遊び呆け、無為に時間を浪費する。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからない。働く義務を放棄したから生きる権利が無いとするイソップ寓話。
労働の本質は、食料を調達することである。水田で米を作り、畑で野菜を栽培し、庭で鶏を飼う農夫、栗・山菜・茸の採取や熊狩りのまたぎ、大海原で漁をする漁師。そのアリの働きが実体経済。金融経済のマネーゲームで歌い踊るキリギリスの厄介者が主役の社会は異状現象。
アリは自然と同化し、地べたを這い蹲って地味な努力を継続し、食料を備蓄する農耕民族で大家族の痩せたソクラテス。
キリギリスは食料を求めて飛び回る肉食の狩猟民族で、冬には死んでしまう個人主義の肥えた豚。
敗戦後の西洋科学物欲主義の日本の優等生は、金融危機の解決を農夫など勤労者のアリの血税の公的資金投入でキリギリスの銀行に仏の慈悲を与えた。
弱肉強食のキリギリス集団のアメリカは経済戦争の敗戦国となり、東洋自然主義の世界のアリ族の愛にすがる以外に生存方法が無い。驕れる者は風前の灯で消える運命である。
祭りの後は、無駄な万物の霊長の強欲を捨て、アリに学び食料調達を大切にする農耕民族に回帰するチャンス到来である。全人類が飢餓に喘ぐことの無い社会が究極の理想郷なのだろう。実現できたら地球は極楽になる。
家族の食料調達のみの無能な貧乏人の働きアリのオイラは世界恐慌が来ても困らないのである。そんなの関係ない。食料調達の方法は無尽蔵に思い付くし、万策尽きたら死ぬだけだ。オイラを阿弥陀様が助けてくれる。
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