愛知県に緊急事態宣言が発令されたが、名古屋市のマン防の余波で外出自粛が習慣となっているから生活は変わらない。過去の旅の写真を眺め、思い出を回顧する習慣を実践するのである。
北海道を周遊した時の「フルムーン夫婦グリーンパス」は5日間ではなく7日間用を所持していたのだった。四泊五日では過酷の旅で五泊六日なら老妻にも耐えられるのが理由だった。
一泊二日分余裕が出来たので、秋田と山形ミニ新幹線の路線完乗を目標に定め実行したのだった。
前泊の青森駅から東北新幹線で盛岡、秋田新幹線で秋田、陸羽西線奥の細道最上川ラインの「快速最上川」に乗る為に特急「いなほ」でなく普通列車で二時間揺られて酒田、新庄から山形新幹線でかみのやま温泉駅で下車、一泊したのだった。
大曲駅ではスイッチバックを体験し、新庄駅では平面移動で在来線から新幹線への日本一楽な乗り換えを経験した。
そして北海道では特急グリーン席が横三列だったが、ミニとはいえグリーン席が普通車と同じ横四列で窮屈な思いをしたのだった。
窮屈な思いをいくら文字で表現しても分かってもらえないだろう。現地現物に自身を置き実感する以外に分からない。
禅語に冷暖自知があるが、列車旅は参禅と同じ人生修行なのだろう。