旧暦葉月十五日の十五夜、旧暦長月十三日の十三夜は満月だから月見の宴をし、過酷な夏を乗り切り食欲の秋を迎えられたことに感謝する。
昨年の十五夜は西洋暦では9月22日、今年は12日だから今日。来年は30日。
十三夜はグレゴリオ暦の10月、秋の最盛期、秋の夜長は読書三昧。
食欲の秋は鳴門金時の天麩羅、栗飯、松茸、しめじ、秋刀魚の塩焼きは備長炭の七輪で煙モクモク、真っ黒な焼立てに大根おろし、醤油を垂らして頂く。口中に唾が満ちてくる。
こんな豊かな食事は日本で無ければ頂けない。有り難さを忘れた日本人の日本はもはや日本ではない。
情緒、理解するなら旧暦でなければわからない。
