逗子の兄貴のキリスト教による家族葬に参列した。
当日に新幹線で帰宅可能だったが高齢による疲労で乗車に耐えられないと思ったので、菊名の息子のアパートに寝床を借りた。
早朝に起床、横浜駅から743M列車で小田原に到着、521Mに乗り換えた。
その電車は普通列車であるが、特急踊り子号に使用した豪華車両の昭和57年製造クハ185-305号。雨の東海道を快適に熱海まで乗車。何か得した天国気分。
専門的になるが運転台の付いた連結器の有る普通席電車で、200番台は連結器が無い。
熱海に到着すると活発な梅雨前線の影響で原・田子の浦・吉原間が強風と雨量が規制値を超えたので不通足止め。
天国から奈落の底に落とされた感じ、地獄・天国は紙一重。
急ぐ旅でもないから途中下車し、案内所で近くの名所を訊ねたらMOA美術館を紹介された。
無農薬有機農法を実践する世界救世教の教祖のMokichi Okada Associationの施設。
無農薬農場なら無条件で決断しただろうが、美術は岡本太郎が好きだから思案中、運転再開の放送が有り急いで乗車、34分遅れ。
三島に到着すると再度、運転見合わせ。中部電力の浜岡原発と同様にJR東海も運転停止。
小一時間の待機中、先に新幹線が動き出したから34分遅れのこだま643号に乗車静岡で下車した。
冷静に考えたら豊橋まで乗れば早く到着した。
深層心理のスピードに対する嫌悪感が拒否したのだろうか、金銭節約の貧乏人根性の発露なのか心の動きは不明。
しかし波乱万丈の旅は楽しい思い出となった。有り難い事だ。