西洋の狩猟民族の年齢加算によると本日77歳の誕生日、多くの皆様から祝いの言葉を頂戴しかたじけない、農耕民族の数えでは七八才。
誕生年の昭和19年は終戦の前年、連合軍の爆撃で疎開の日々だったと聞かされた。三つ子の魂は逃亡者なのだろう、その後は恥かく義理かく礼儀かく人生で、世間から疎んじられたのは戦争後遺症だろう。
親父は古風な日本人だったので西洋の満年齢に否定的で、伝統の数え年齢を重んじたから誕生日の祝いは正月に5人の兄弟姉妹の一括挙行、満年齢の誕生日は無視された。
従って3月16日の誕生日は眼中に無かったのであるが、嫁達から祝いの品を沢山頂戴する様になり、満年齢誕生日も いいね!
しかし小学6年生になった孫から「誕生日の祝いは2万円が相場だね」と祝品を強要されると、西洋思想に毒された唯物的で、唯心的な謙虚な大和魂の絶滅を危惧するのである。
古き良き日本、正月に一族郎党が一堂に会し、数え年齢で全員の誕生日を祝い、心の豊かさを志向するのが良いと思うのであるが、コロナ禍の世間では三密を避ける観点からも個別の満年齢誕生日が合理的なのだろう。
老人の思いは時代遅れ、「老人は死なず、ただ消え去るのみ」