goo blog サービス終了のお知らせ 

風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

競艇選手 

2007年04月14日 18時27分27秒 | 随想

会社の同僚の甥が競艇選手である。そんな関係で応援している。登録番号3921川村正輝。2007年4月10日 大村競艇で大本命に推され優勝した。4回目の勝利である。

競艇は小型ボートの競争であり、公営ギャンブルである。同一規格の一人乗りボート6艇が、300m間隔の二つの標識を3周回1800mを走行して、着順を競うのである。スタートが独特で、コースは自由で、スタートゾーンがあり、1秒前に入り、0秒でスタートである。その条件を満たせないと競争除外となり、勝舟投票券の額面金額は返還され、選手は初犯で30日の出場停止処分が課される。

30数年前に就職した会社の先輩に連れられ、浜名湖競艇場で、千円一点買いの舟券が15万円の配当になったビギナーズラックがあり、「柳の下のドジョウ」を求めて通い詰めた苦い経験があるが、ドジョウは逃げて見つけることが出来なかった。お金が無くなってドジョウ。違った、どうしようである。

川村選手は30歳までは、平凡なレーサーであったが、結婚式直前の地元三国競艇場のレースで優勝して一流選手の仲間入りを果たしたのである。一般レースでは珍しいスーパースターの松井繁との一騎打ちに勝利したことが、大きな自信となった。そしてスター選手のA2級に昇格した。スーパースターはA1級である。初優勝の場内放送を記述する。

4日間決戦はいよいよドッキドキの優勝戦です。捲らせない差させない、やっぱりポールポシジョンで登場ならスペシャルな逃亡劇を見せて欲しい松井繁です。5連勝のピンラッシュ。ジェット気流に乗ってこのままホームでイッちゃう?鮮烈の初優勝か。見てる側をワクワクさせるシリーズのアピール度ナンバー1の川村が初優勝。おめでとう

その後、三国競艇場・唐津競艇場で優勝して、スーパースターA1級に昇格の期待が高まったのであるが、連続2本のフライングで90日間の出場停止の為に、勝率が上がらずA2級に残留が精一杯かと思っていたところ、大村競艇で優勝したのである。

同僚の話では、大村競艇場の拘束期間の時に赤ちゃんが誕生したのである。この勝利は夫婦と赤ちゃんの3人の力による栄光である。毛利元就の三本の矢の訓えの実践である。

その話は、源頼朝に仕えた毛利元就は、安芸国(広島県)の厳島の戦いで大内氏及び尼子氏を滅ぼして十余ヶ国の領主となった。ある日、毛利元就が息子たちを呼びよせ、隆元・元晴・隆景の三人兄弟に矢を一本ずつ折らせた。当然矢は簡単に折れた。次に三本の矢を束ねて折らせるとなかなか折れない。元就はこうして三人が協力すれば弱い者でも強い敵に対抗できると教え訓したのある。元就は『心を同じくして相親しむべし』と遺言したのである。

競艇ギャンブルによる一攫千金の夢はさておき、登録番号3921川村正輝のスーパースターとしての活躍を夢見ているのである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。