風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

走り回って命を頂く 634号

2009年08月29日 10時12分36秒 | 随想
腐生性のナメコ、エノキタケ、ブナシメジ等は人工栽培が可能で、西洋ではマッシュルーム、日本では椎茸が最初である。菌根性の「匂い松茸、味シメジ」は里山で採取する以外に方法が無い。

中国や、カナダ・北欧の松茸のDNAは同じである。科学技術で香味・旨味成分を合成することも可能である。

秋の旬を待望し、信州伊那谷、丹波篠山や備後世羅の松茸産地を訪ね、食の来由を尋ね、生命を頂ける自然に感謝する日本人は、情緒の心で頂き、理屈や胃袋では食わないのである。

炊事の為に落葉や小枝を拾い尽くした後の秋の赤松林に顔を出す松茸は苦労人。質素倹約の清貧の毎日、そして派手な秋祭り。日本の伝統だった。頂きます、ご馳走様は有難い。

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